パラサイト(韓国2019)

アカデミー作品賞の話題作。周囲はいまいちだと言う人が多かったが、私は面白かった。「万引き家族」より好きかも。映画は韓国の格差社会をコミカルに描いている。後半は流血でホラー。展開の雑然さが韓国っぽい。はっきり語らず余韻を持たせるのが好きな人…

ロード・オブ・カオスLords of Chaos(2018イギリス・スウェーデン・ノルウェー)

東京ノーザンライツフェスティバルの映画。この催しも10年目。すっかりメジャーになったせいかチケットの売れ行きは好調みたい。映画はノルウェーのメタルバンド、MANHEM のお話。メタル系の音楽に疎いので実際の話とどれくらい離れているのかは全然分からな…

NHK「心の傷が癒やすということ」

全四話のドラマで昨日終わった。柄本佑が在日韓国人の精神科医師、安先生を演じる。阪神大震災から25年。話は当時震災で心に深い傷を負った人々をなんとかしたいと必死で取り組んだ医師のドラマだった。最終回で癌におかされた安先生が言う。「心の傷を治す…

NHK「麒麟がくる」

沢尻エリカ様のおかげで始まる前から話題の大河。前作「いだてん」の低迷もあって、NHKの主な視聴者である高齢者の皆さんが待ってましたと見ているのか、視聴率はいいみたいね。主役の長谷川博己もだが、好きな役者さんがたくさん出ていてる。モックンもそう…

藤沢周平「冤罪」(昭和57年初版)

藤沢周平の初期の短編集。読み始めると、するすると江戸時代にタイムスリップできる。「武家物」と呼ばれる江戸時代のあまり石高が高くない武士の話である。いわゆる江戸時代のサラリーマンの話。筋立てがどれも面白い。滑らかな語り口は、美味しいお酒のよ…

日テレ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」

ミスパンダが飼育員さんと世の中のグレーゾーンにシロクロつけに行くお話。主演は清野菜名。ミスパンダという神出鬼没な謎の変装パンダの女性を演じている。これがカッコいい。アクション女優さんなんて久しぶりかも。飼育員は横浜流星君。人気の若手俳優。…

日テレ「知らなくていいコト」

吉高由里子が今度は週刊誌の記者を演じるドラマ。脚本は大石静。期待通り面白い。吉高由里子演じるケイトは職場に元カレと今のカレが一緒にいる。特殊だと同僚に言われる。イマドキはそんなに珍しくはないのかも。ケイトの母親は秋吉久美子。字幕翻訳者でシ…

フォードVSフェラーリ Ford v Ferrari (2019)

ル・マン、カーレースのお話。アメリカフォードが倒産のどん底からイタリアフェラーリに勝つという話だが、実際に戦うのは、フェラーリというより、同じフォードの上層部。単純なストーリーだがなかなか楽しい。カーレースの世界を私はよく知らない。レース…

主戦場(2019)

友人が面白かったというので見てみた。いやあ、面白かった。あっという間に2時間過ぎた。主戦場というタイトルだが、これは慰安婦問題を巡る戦い、バトルフィールドのお話。アメリカの映画なのである。慰安婦問題は途中から訳が分からなくなった。歴史の中…

小川眞「キノコの教え」岩波新書(2012年)

キノコは低カロリー。なので毎日のように食べている。キノコが菌類だとはなんとなく知っていたが、植物の中に菌類は含まれていないとは知らなかった。無知の極まり。スーパーで野菜の隣に並んでいても出自は全然違うのだ。こんなに年をとっても知らないこと…

井上靖「西域物語」新潮文庫(昭和52年初版)

中央アジアに行ってみたい。漠然と以前からそう思っている。シルクロードという魅惑的な言葉を聞くと今も喜多郎の音楽が耳に流れる。井上靖の天平の甍や敦煌のせいかもしれない。なぜか心ひかれる西域の話を読んでみたくなった。井上靖の文章が好きだ。大き…

ジョーカーJoker(2019)

話題の映画をやっと見た。すさんだ街、ゴッサムシティのピエロがジョーカーになるお話。主人公アーサーは心に病を抱えていた。ピエロのメイクをして街角に立つサンドイッチマンの仕事をしている。何も悪いことはしていないのだが、気味が悪い人である。それ…

NHK朝ドラ「スカーレット」

久しぶりに朝ドラをみている。「トト姉ちゃん」以来。ここ最近のはだいたい最初の2週間で脱落。辛い時代が続いた。今回は主演の戸田恵梨香が陶芸家になるというお話。貧しい家で育ち健気に生きる主人公喜美子。親の借金を払ったり、美術学校もあきらめて信楽…

日本テレビ「同期のサクラ」

遊川和彦脚本。「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」と同じ系列のドラマ。高畑充希が銀縁メガネと地味スーツを着た変わった女の子サクラを演じる。大手ゼネコンに同期で入社した5人が研修でチームになる。サクラはハガネの心でマイペース。軋轢を生みだ…

日本テレビ「俺の話は長い」

小池栄子と生田斗真のやり取りがいい。気持ちがいい。ホームドラマだね。食事のシーンが多い。面倒くさい弟としっかり者の姉の会話に、母親の原田美枝子と、姉の夫の安田顕と、娘の清原果邪が加わって、絶妙な時間が流れていく。懐かしいけど、古くない。二…

藤沢周平「三屋清左衛門残日録」文春文庫(1992年初版)

主人公の三屋清左衛門は隠居して間もない男。年齢は50台後半といったところ。江戸時代のある藩の話だ。そうか、私もそろそろ隠居の歳かあ、と関係のない感慨に浸りながら読み始めた。藤沢周平の小説は上等な晩御飯のよう。新鮮な食材を丁寧に下ごしらえして…

昭和史が面白い 半藤一利編 文春文庫(2000年)

令和元年に昭和史の対談集を読む。歴史が苦手だ。よく知らない。特に昭和史はドラマで見たものを信じているところがある。恥ずかしい。なるべく今からでも勉強しよう。そう思って、半藤一利さんのならきっと面白いと読みだした。東京裁判の話や昭和天皇の話…

嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界 東京都写真美術館

嶋田忠さんの写真は北海道、特にヤマセミが好きだ。ご本人のおっしゃるように、雪と氷のモノトーンの世界にヤマセミは似合う。尖った頭と真っ黒な目。小首を傾げた姿はカワイイ。そのくせ川にダイブしてしっかり獲物を捕える。厳冬に生きるハンター。極楽鳥…

火口のふたり(2019)

最初の10分を見逃した。ラーメンをふたりして食べるシーンからだった。いとこのケンちゃんが柄本佑。なおちゃんが瀧内公美。「凪のお暇」で凪ちゃんのイジワルな同僚をやっている彼女だ。体当たりの演技もだが、キレイだし、とても素敵だった。結婚を控えた…

高畑勲展 国立近代美術館

昨年なくなった高畑勲の展示。会場には若者が一杯。アニメーションは人気だ。朝ドラの影響もあるかも。高畑勲が広瀬すずの旦那さん一久さんに見えてくる。だが、実際の高畑勲は厳しい人だったらしい。宮崎駿もそうだが、一緒に仕事をしたら心を病みそう。井…

ロケットマンRoketman(2019)

エルトンジョンの伝記的な作品。ここ最近音楽映画が続く。映画館は封切り2週目にしては入ってない。エルトンジョンは若者にも中年層にもどちらにも引っかからないのかしら。エルトンジョン演じるタロンエジャトンが素晴らしい。吹替なしで全編歌っているとか…

フジTV 「監察医 朝顔」

なかなか評判がいい。たしかに朝ドラみたいな月9だ。昭和の家に暮らす父と娘。そして娘の旦那さんと子どもが加わる。東北の震災で母親石田ひかりを失って以来、東北に行けない監察医の朝顔。今も東北に通い妻を探す父が時任三郎。朝顔の上野樹里はいいなあ…

テレビ朝日 土曜ナイトドラマ「べしゃり暮らし」

劇団ひとり演出、原作はヤングジャンプの漫画。お笑い芸人さんたちの熱いドラマ。主人公の上妻君に間宮祥太朗君。彼がこんな役ができる俳優さんだとは意外。「半分青い」も意外だったけど。ちょっと見直した。デジタル金魚の金本と藤川は、駿河太郎と尾上寛…

NHKドラマ10「これは経費で落ちません!」

多部未華子が好きなので困る。「凪のお暇」も見ないといけない。仕方なく録画して多部ちゃんをみているが、こちらも負けず劣らず面白い。多部ちゃんは実は美しい。目元ギリギリのまっすぐ揃った前髪がここまでいい感じなのは多部ちゃんをおいて他にはいない…

TBS「凪のお暇」

話題作。今クールで一番力が入ったドラマ。黒木華が周囲の空気を読み過ぎるのに疲れて、人生リセットする女子、凪を演じる。その恋人が高橋一生。凪に寄り添うゆるふわ男子に中村倫也。豪華なキャスティング。黒木華は上手だし、アフロヘア―もかわいい。中村…

田辺聖子「お聖どん・アドベンチャー」 集英社文庫 (昭和55年初版) 

田辺聖子の存在は知っていたのに読んだことがなかった。関西弁っぽい言葉を話す人間には若い時分には読む気がしなかった。だが、東京の言葉に日々さらされて久しくなると、関西弁の田辺聖子が読みたくなった。昭和55年、今から約40年前に書かれたこの作品は…

天気の子(2019)

新海誠の最新作。前半はつまらないと思った。そもそもこの絵があんまり好きじゃない。ただ終わってみたら、感動してた。不思議だ。今回の映画は舞台が東京。東京に馴染みのない人にも面白いのかなあ。あ、これ、あそこの景色だという発見が楽しかったのだ。…

日テレ「偽装不倫」

「東京タラレバ娘」の東村あきこの原作。今回の主演は杏ちゃん。旅先で出会ったイケメンは宮沢氷魚、ヒオと読むらしい。杏ちゃんのお姉ちゃんが仲間由紀恵。その旦那様が谷原章介。お姉ちゃんの不倫が本物で、杏ちゃんの方が偽装不倫という話。杏が出るドラ…

有吉佐和子「三婆」 新潮文庫 昭和52年初版

ドラマにもなった「三婆」は案外短い作品だった。この短編集はどの作品も面白いのだが終わりがちょっとあっけなかった。「三婆」は、ある金持ち男の本妻と妾、未婚の妹の晩年のお話 。3人の女は形は違うが、男に養われていた。昔はね、女の人はひとりで生き…

NHK大河ドラマ「いだてん」第2部

視聴率は低迷したまま、第2部が始まった。中村勘九郎も悪くなかったが、やはり阿部サダヲが出てきて良くなった。クドカンらしい疾走感が増した気がする。こうなると音楽もはまり、タイトルバックさえ鮮やかに見えてくる。阿部サダヲのちょっと大袈裟な感じ、…