NHK大河ドラマ「いだてん」第2部

視聴率は低迷したまま、第2部が始まった。中村勘九郎も悪くなかったが、やはり阿部サダヲが出てきて良くなった。クドカンらしい疾走感が増した気がする。こうなると音楽もはまり、タイトルバックさえ鮮やかに見えてくる。阿部サダヲのちょっと大袈裟な感じ、…

クリスチャン・ボルタンスキー CHRISTIAN BOLTANSKI lifetime 国立新美術館

素晴らしい展覧会だった。自分のフレームが薄くなり、心が浮遊した。なんともいえない、緩やかな衝撃があった。たまたまだった。国立新美術館で時間が出来たので何か見ようと思った。エゴンシーレやクリムトも魅力的だったが、荒涼とした海辺にたつオブジェ…

辻惟夫「奇想の系譜」ちくま学芸文庫 (初版2004年)

この本が最初に出たのは1970年。今から約50年前。ここ最近人気の若冲やら国芳やらは、50年前は誰も知らない存在だったのかと驚いた。とすると、この本はすごい本なのだ。本の扉をめくると、まず衝撃的な口絵が目に飛び込んでくる。絵巻に登場する平安朝風の…

日本刀の華 備前刀 静嘉堂文庫美術館

美術館へ続く坂道、タクシーが次々と追い越して行く。今日は最終日。幸いにも招待券のおかげで長い列に並ぶことなく入館した。よーし、今のうちだ。人が少ないうちにしっかり見よう。しかし、刀剣の展示を見るのは初めて。残念ながら勝手がわからない。刀に…

予科練平和記念館 茨城県阿見町

霞ヶ浦近くの、白と灰色の四角いモチーフの背の低いオシャレな建物だった。中からでもいつも空が見える。戦前ここに海軍航空隊があったため、予科練と呼ばれる、戦闘機に乗る若者たちの航空学校予備校があったのだ。建物に入ると正面に大きな写真がかかって…

生誕100年 堀文子 追悼展 ―旅人の記憶― 日本橋高島屋SC

1918年生まれの堀文子さんは美しい方だった。今年の2月、100歳でお亡くなりなった。残念ながら追悼展で初めて作品を拝見した。友人とのドクダミ話から存在を知り、会期ギリギリで日本橋高島屋8階、九州展の匂いがする会場に赴いた。美しい堀さんか描いた絵…

テレビ朝日「白い巨塔」5夜連続

沢尻エリカ様の美しい額のラインを除けば、もういいかな・・・という気分になっている。今更「白い巨塔」なんだなあ。テレビが50歳以上のメディアだと言われても仕方ない。主役は岡田准一君。身長が低いから威圧感がないのかもしれない。でもそもそも岡田君…

NHKよるドラ「腐女子、うっかりゲイに告る」

前回の「ゾンビ」以上に目が離せないドラマ。「わた定」やら「昨日何食べた?」よりも実は一番気に入っている。高校生の主人公の安藤純君(金子大地)はゲイ。純君が好きな腐女子が三浦さん(藤野涼子)。この二人が付き合い始めるが、実は純君には、ひとま…

TBS「わたし、定時で帰ります」

「パーフェクトワールド」が夢物語なのに対して、こちらはリアルなお仕事ドラマ。「いまどきのお話」は興味深い。吉高由里子は相変わらず肩の力が抜けていていい感じ。今回は定時で帰る広告業界の中堅社員の役どころ。元カレが向井理君で、今の彼が中丸君。…

日本TV「パーフェクトワールド」

松坂桃李君が脊髄損傷で下半身にマヒを持つ青年を演じている。恋人の山本美月ちゃんとは高校の同級生。再会して恋に落ちるというラブストーリー。車椅子に乗る桃李君は切ない顔をよくする。男前の車椅子の青年は、頑張りすぎず、時には毒も吐いて、生活の不…

マコンデ美術館 in 三重県 伊勢二見

たまたま二見町の夫婦岩を見に来たら、ここにマコンデ美術館があることを思い出した。一緒に来た友人たちと伊勢まで来たご縁でマコンデ美術館再訪となった。前回から来たときから20年余り。作品群の素晴らしさにまた息をのんだ。友人の話では現地タンザニア…

橋本治「桃尻娘」講談社文庫 初版1981年

この題名の艶めかしさで当時は読まなかった。でも橋本治さんがお亡くなりになって手に取ってみた。面白くて、するする読めた。私の好み。もっと早く知っていればよかった。最近そういうことが多い。若いころは何をしていたのだろう。今から思うとつまらない…

平井堅 Ken's Bar 三重県営サンアリーナ 

はじめて平井堅のコンサートに来た。今も変わらず長身で細身の彼が高い椅子に腰掛けながら歌うスタイル。会場の前の方は結婚式の披露宴のようなテーブル席。お酒を飲みながら聞けるらしい。平井堅47歳。色香が漂うね。場内はもちろん女性客がほとんど。前半…

日本史を読む 丸谷才一&山崎正和 中央公論文庫(1998年)

知的快楽本。背中のツボを押してもらったような心地良さが続く。博覧強記の二人が語る日本史話が実に面白くておもしろくて。こういう歴史話を少しでも聞かせてもらっていたら、もっと歴史好きになっていたかもしれない。自分の歴史教養の欠如を人のせいにす…

梅原猛「中世小説集」新潮文庫(1993年)

梅原猛さんが亡くなったのでこれも読んだ。読みやすい。するすると中世の説話の世界に吸い込まれる短編集。「首」は最後は血みどろの首が戦う、おどろおどろしい話だか、途中、鉄柱にしなだれかかった女が鉄の玉を生むという話など、なかなか色っぽくてぞく…

岩﨑家のお雛様と御所人形 静嘉堂文庫美術館

こんなところにこんなお山があったとは。成城学園前駅からバスに乗って吉沢で降りて10分ほど歩くと静嘉堂文庫と美術館に到着する。美術館には岩﨑家所蔵の名品が展示されている。今回はお雛様と御所人形。お雛様は頭が大きくて3頭身くらいの愛らしいお人形…

NHKよるドラ「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」

ゾンビが流行っていて、NHKが「ゾンビ」をやるというので、最初は見なかった。偶然再放送を見たら面白くて見始めた。ゾンビを巡ってバタバタしているうちに、人生を見つめ直していくお話。原日出子のゾンビの演技がいい。夫の岩松了をテレビショッピング見て…

日本テレビ「3年A組 今から皆さんは、人質です」

毎回熱い。主演の菅田将暉に目が釘付けになる。気づけばクロマニヨンズのエンディングテーマが流れて、緊張からの解放。週末が閉じていく。お話は高校の美術の先生がクラスの生徒全員を人質に教室に立てこもって、水泳部の生徒の自殺問題を解明する。ネット…

梅原猛「百人一語」新潮文庫1996年

先日亡くなった梅原猛の本を読んだ。100人の日本人の一言をテーマにそれぞれ3ページで簡潔にまとめられた話は、よく知る歴史上の人物から、聞いたこともない人まで、面白くまとめられている。無知な私にも読みやすい。どのページも、ひぇーと思うことばかり…

よしもとばなな「さきちゃんたちの夜」新文庫 2013年

私の周りにも「さきちゃん」がいるので買って読んだ。この本は「さきちゃん」が主役の短編集。5つの話全部にさきちゃんが出てくる。一番気にいったのは、豆のスープの話。老夫婦とその息子と離婚した奥さんと娘の咲ちゃん。離婚後、娘と一緒に、だんなの両…

テレビ朝日「ハケン占い師アタル」

大物脚本家、遊川和彦のドラマ。一癖も二癖もあって私は彼のドラマが好きだ。今回は霊視できる派遣占い師アタルちゃんのお話。杉咲花ちゃんがアタルちゃん。その母親が、若村麻由美。派遣先がイベント会社のDチーム。メンバー全員問題を抱えていて、職場の雰…

日本テレビ「家を売るオンナの逆襲」

「私に売れない家はない!」と北川景子が毎回びっくり眼で叫ぶ、好評ドラマの第2弾。水戸黄門並みの明確なストーリー展開。北川景子のコミカルな奇人天才不動産屋がお客の心を叱咤激励して家を売ってハッピーエンド。働き方改革、LGBT、ダブル不倫など、今ど…

ウインターブラザーWinter Brothers(2017 デンマーク・アイスランド)

2019年北欧映画第2弾。今回は雪と石灰と裸の映画。デンマークとアイスランドの合作らしい。色彩は北欧チックだが、中身は重くて救いがない。寒そうな北欧のどこかの田舎町の石灰工場で働く兄弟の話。弟エミルは社会性に欠ける、ちょっとやばい人。工場の薬品…

ルールズ・フォー・エヴリシング The rules for everything (2017 ノルウェー)

毎年この時期に北欧映画を見ている。今年は友人が招待してくれた。ありがとう。この映画はノルウェーの映画。地下資源が豊富で、まじめなお国柄のノルウェー。お友達もいないし、行ったこともないからノルウェーの知識は乏しい。映画は幼い少女が「世界には…

井上ひさし「自家製 文章読本」初版昭和54年

井上ひさしを続けざまに読んでいる。面白い。日本語の広い知識と並々ならぬ愛情が好きなのかも。この本は、井上ひさしの言葉へのこだわりの源泉みたいな気がする。少々こだわり過ぎてついていけなくなった部分もあったけど。言葉を生業とする人の志の高さだ…

アリー スター誕生 A Star Is Born(米2018)

今年は音楽映画の年だった。最後がレディガガ主演のアリー。一番楽しみにしていた映画でもあった。才能溢れる若者がスターに見いだされ、やがて大スターになる話。内容はベタだったが、レディガガの歌が素晴らしいのと、ブラッドリークーパーがあまりにもチ…

ペール・ヴァールー&マイ・シューヴァル著「笑う警官」(角川文庫1972年)

スウェーデンの警察小説。夫婦が共著で書いている。マルティン・ベックシリーズとして10作ほどあるらしい。そのひとつがこれ。ストックホルム郊外で2階建ての路線バスで殺人事件が起こる。その捜査の中心がマルティン・ベック刑事だ。北欧というと、ムーミン…

NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」

岡田将生と山崎育三郎のダブル主演のドラマ。タイプの異なるふたりの男が共に落語を愛し噺家になる話。落語を真ん中にして対称的なふたりの男は、やがて「みよ吉」という芸者を挟んで、ひとりは死んで、もうひとりは生き残る。残った菊比古が八代目八雲を襲…

「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)

クィーンのことはよく知らないで見に行った。映画の出来事が本当かどうかは分からない。映画はとても良かった。前半はフレディ・マーキュリーの話し方が気になってうまく乗れなかったが、後半はどっぷり。涙ぽろぽろ。クィーンの音楽は美しくて力強い。子ど…

よしもとばな「ゆめみるハワイ」幻冬舎文庫2015年初版

ハワイ好きの友人から読んで欲しいと言われた。私がハワイ島在住の男性と知り合ったと告げたせいだ。ハワイ島のコナに住むその男性とはその後大した進展はない。近い将来私がハワイ島に行くかどうかは全くわからないが、「ゆめみるハワイ」はそんな曖昧さも…