映画

湯を沸かすほどの熱い愛(2016)

宮沢りえ主演の映画。ダメダメの夫がオダギリジョー、学校でイジメにあっている娘が杉咲花。夫が蒸発して銭湯を休業している中年ママが宮沢りえ。強く逞しく美しい母はイジメられている娘を根気よく励ます。ある日母親に病気が見つかる。それを境に、夫が知…

イングリッシュ ペイシェント The English Patient(1996米)

「英国人の患者」という邦題でも良かったかもと思った。ラストになってタイトルの意味するところが分かり、そもそも邦題ならもっと印象的だったのではと思ったからだ。映画は第二次世界大戦下のヨーロッパ。重症を負った英国人の患者を献身的に看護する看護…

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 Darkest Hour (2010英米)

思ったよりも面白かった。名前は知っているが、実際に何をした人なのか全然知らなかったからだ。これを見てから、クリストファー・ノーランの「ダンケルク」を見に行けば良かったと思った。映画は第二次世界大戦、ドイツがフランスを追い詰め、イギリスはチ…

コッホ先生と僕らの革命(2011年独)

ドイツ映画。第一次大戦前の古臭い体質の学校が舞台。イケメンの英語教師コッホ先生がサッカーを通じてガチガチに躾けられていた子どもたちを解放、成長させていく話。コッホ先生はドイツにサッカーを紹介した人らしく、「サッカーの父」とも言われているら…

「怪物」(2023)

是枝裕和監督に坂元裕二脚本、坂本龍一音楽の映画。苦手な安藤さくらも出ているし、大御所感が凄い田中裕子も怖いし。出てくる役者さんが一時の巨人の打線のようで、ちょっとひいた。作品はシングルマザーの安藤さくらの息子が学校で怪我をして帰って来るこ…

「ザ ホエール」(2023アメリカ)

超肥満の中年男性の最後の数日間を描いた作品。主役のブレンダンフレーザーはアカデミー賞主演男優賞を受賞している。超肥満の男性の心模様とタイトルの鯨に惹かれて見に行った。体重270キロのチャーリーは立ち上がると鯨のような巨体で、今は自力では立ち上…

「RRR」(2022インド)

面白いと評判の映画をやっと見て来た。寒い日には濃厚で熱いマサラティーならぬインド映画。3時間あるが全然飽きない展開。お話は英国統治下のインド、強靭な2人の男が出会い、友情の狭間で使命を遂行していくというお話。アクション有り、歌有り、踊り有…

PLAN75(2022)

75歳になったら自分の意志で死ぬことができる法律、「PLAN75」は、国の施策で、支度金10万円を貰って安楽死しましょうという国による高齢者削減プログラムだ。映画の最初の方に、75歳くらいの女性が、プラン75のパンフレットを持って相談にやってくる。「一…

「コーダあいのうた CODA」(米/カナダ/仏2021)

CODAとはろうあの親を持つ、聞こえる子どものこと。コーダの子どもは、幼い頃から親の通訳をして、聞こえない世界と、聞こえる世界の橋渡しをしている。この映画の主人公がコーダ。彼女は、家族の誰も知らないが、素晴らしい歌声を持っていると言う話。お話…

ドライブ・マイ・カー(2021年)

やっと見に行くことができた。見られて良かった。3時間の長尺だが、もう一回見たい気もする。主演は西島秀俊。演劇の役者兼演出家の家福さんを演ずる。愛車サアブは赤くて多摩ナンバー。車が終始登場するこの映画、赤いサアブも重要な出演者だ。その車を運…

「竜とそばかすの姫」(2021年)

細田守監督の新作。今回もまあまあ。彼の映画は、絵、特に色彩が好きだ。今回は幼くして母親を失って、歌が歌えなくなった少女すずが歌い出すというお話。仮想現実のUという世界で、すずはアバターのBELLになる。BELLは歌える。素晴らしい歌声であっという間…

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(ポーランド・ウクライナ・英国 2019)

今どき2本立ての映画館があるなんて。時間もあったので「バクラウ」の後に見た。若きイギリス人ジャーナリストがスターリンの改革の暗部を公表するに至る話。残念ながら、ジャーナリスト魂やメディアのかっこよさが全く感じられない今、リアリティを感じな…

「すばらしき世界」(2021)

美容院で役所広司の記事を読んで、その帰りに見に行くことにした。西川美和監督の映画。役所広司演じる三上さんの社会復帰の話である。何度も胸に迫る映画だった。六角精児演じるスーパーの店長さんが三上さんと心を通わせ始めるところ。長澤まさみ演じるテ…

「82年生まれ、キム・ジオン」(2020韓国)

本がベストセラーで世界中で翻訳されているらしい。古い本ばかり読んでいるので知らなかった。82年生まれの既婚女性が主人公。子育てを機に仕事をやめて専業主婦をしている。社会から切り離されて心を病んでいく女性を描いている。こういうと、メンタル弱め…

「星の子」(2019)

芦田愛菜主演の映画。お父さんが永瀬正敏、お母さんが原田知世。両親が新興宗教の熱心な信者でその娘の揺れる心を描いている。静かな映画で押しつけがましい所はないが、少し食い足らない感じもした。イケメンだけど性格の単純そうな中学教師に岡田将生。新…

「浅田家!」(2019年)

懐かしい風景の中で人気の俳優さんたちが懐かしい言葉を話していた。不思議な感覚。前々から話を聞いていた映画を見た。公開から1ヶ月、終わってしまう前に見なきゃっと。写真家浅田政志さんの話。家族写真を撮る写真家で、自分の家族から始まって、いろん…

TENET テネット(2020)

難解な映画だと最初から覚悟は決めていたものの、やっぱりよくわからないまま終わった。前半はまだよかった。後半は何が何やら。ただ面白くないわけではない。見終わったら妙な達成感があった。走り切った感。開始早々から始まる疾走は立ち止まることを許し…

ウインターブラザーWinter Brothers(2017 デンマーク・アイスランド)

2019年北欧映画第2弾。今回は雪と石灰と裸の映画。デンマークとアイスランドの合作らしい。色彩は北欧チックだが、中身は重くて救いがない。寒そうな北欧のどこかの田舎町の石灰工場で働く兄弟の話。弟エミルは社会性に欠ける、ちょっとやばい人。工場の薬品…

ルールズ・フォー・エヴリシング The rules for everything (2017 ノルウェー)

毎年この時期に北欧映画を見ている。今年は友人が招待してくれた。ありがとう。この映画はノルウェーの映画。地下資源が豊富で、まじめなお国柄のノルウェー。お友達もいないし、行ったこともないからノルウェーの知識は乏しい。映画は幼い少女が「世界には…

アリー スター誕生 A Star Is Born(米2018)

今年は音楽映画の年だった。最後がレディガガ主演のアリー。一番楽しみにしていた映画でもあった。才能溢れる若者がスターに見いだされ、やがて大スターになる話。内容はベタだったが、レディガガの歌が素晴らしいのと、ブラッドリークーパーがあまりにもチ…

「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)

クィーンのことはよく知らないで見に行った。映画の出来事が本当かどうかは分からない。映画はとても良かった。前半はフレディ・マーキュリーの話し方が気になってうまく乗れなかったが、後半はどっぷり。涙ぽろぽろ。クィーンの音楽は美しくて力強い。子ど…

カメラを止めるな(2017日本)ユーロスペース

話題の映画を見に行く。ゾンビ話に飽きた頃から展開して後半はケラケラ。低予算映画だけど話題になるはずだ。「安い」「速い」「仕上がりソコソコ」の監督という設定が笑えてしまう。今、社会に求められているのは、まさにそれ。お手頃値段でそこそこ満足。…

グレイテスト・ショーマン The Greatest Showman (2017)

本当は「空海」のつもりだった。急に気が変わったので、席が大型スクリーンの前から2列目の端っこになった。仕方ない。世界は歪んでいる。お話はアメリカの有名な興行師PTバーナルの実話らしい。貧乏な男が裕福なお家の女の子と結婚して、サーカスを始めて…

希望のかなた Toivon tuolla puolen(2017)

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督作品。マキ・カウリスマキはお兄さんで、兄弟で映画監督らしい。映画は、シリア難民のカーリドが家族を失い、唯一生き残った妹と生き別れになって、ヘルシンキに辿りついたところから始まる。並行して、アル中気味の奥…

Stronger (2017)

ガールフレンドが出場しているマラソンのゴール地点で、彼女を待っている間に爆破テロに巻き込まれ、両足を失ってしまった男性の話を元にした映画。両足の膝から下を突然失った青年ジェフ。絶望した家族は、職場の人が面会に来ると、『一生働けない息子はど…

Battle of the sexes (2017)

映画「ララランド」のエマストーンが、テニスのキング夫人を演じている映画である。あの細くて華奢な彼女が、テニス界の女王を演じるために、数㎏分の筋肉をつけたとか。映画では、メイク、服装、すべてが1970年代。エマは見事にキング夫人だった。お話は有…

映画「三月のライオン」(前編・後編)(2017)

長いフライトに任せて、前編・後編を一気に見ることができた。お気に入りの神木隆之介君が主演。繊細だが、切れ味鋭い主人公桐山零を演じる。家族全員を交通事故で失った桐山零は父親の友人の棋士の元で育つ。養父には同じ年頃の姉と弟のふたりの子どもがい…

3度目の殺人(2017)

なんの予備知識も持たずに見に行っていた。是枝監督の映画なのだと始まる時に知った。おおお、カンヌだ。レッドカーペットだ。と、ちょっと意味のない期待をしてしまった。主演の福山雅治は裁判で勝つことしか考えていない冷たい弁護士。久しぶりに見た福山…

ダンケルク Dunkirk (2017)

初日の劇場に行った。エヘン!臨場感ありすぎだと怖いのでアイマックスは止めて普通の劇場で見た。それでも桁外れの緊迫感。何度も鳥肌がたった。話題のクリストファーノーラン監督の新作。楽しみにしていた人も多いのだろう。劇場は男性が多い。お話は第二…

メアリと魔女の花(2017)

夏休みのシネコンは家族向けの映画で一杯だった。ジブリっぽいアニメが見たくてこれにした。スタジオポノックの長編第一作。監督は米林宏昌。声優陣は杉咲花に神木隆之介など有名俳優陣で一杯。期待どおり開始早々の火事のシーンは良かった。花の種を持って…