NHKスペシャル アジア巨大遺跡 第3集 中国始皇帝陵と兵馬俑

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んでいる。だから見た。ナビゲーターは杏ちゃんで「歴史好きの女子」のお利口さんらしくセリフも上手だ。杏ちゃんのおかげで品よく装飾が施さた番組になった。始皇帝の墳丘もこれまた巨大だった。太古の権力者たちのお墓はどれもそうだが、始皇帝の場合は、1974年に見つかった兵馬俑が破格だった。発見当時のニュースを思い出した。土で作った人間大の兵士と馬たち。その夥しい数が怖かった。本当は人間が「あなうめ」されていたのだろう。そう想像してしまう。あの土の兵士たちは、「あなうめ」にされた人間たちのうめき声やもがきを知っているのだ。2000年の時を経て、地上に現れ、何をいうのだろう。私は、夜、夢の中で彼らが歩きだしそうで怖かった。今も怖い。番組は、初めての中央集権国家を作った始皇帝の墳墓には、彼が目指した社会がそこに凝縮されていたのだ~!ってことが核らしい。それよりも、大きな墳墓を作った労力と時間やら、兵馬俑やら巡行に使った馬車やらを作った職人たちの能力に興味が湧いた。とりあえず、今晩は兵馬俑と夢で会いませんように。