American Mistress (2015)

ニューヨークの大学一年生になったトレーシー。作家志望のトレーシーは内向的で自信が持てない。ある日、近々再婚する母親に勧められて、義理の姉になるブルックに電話をする。タイムズスクエアで登場したブルックは明るく、自由で魅力的。トレーシーは一気にブルックに魅了され、彼女のエネルギーで自分自身も目覚めていく・・・。こういった瞬間は誰しもあるのかもしれない。ある人との出会いから、新しい世界、新しい自分に出会う瞬間がある。自信を持てなかった自分が嘘のようになって、「自分」という衣装で歩けるようになるのだ。だが、出会いの興奮は続かない。新しいページを開いたエネルギーはやがて暴発し、最後は全部を吹き飛ばす。しかし成長するとは傷を負うことだ。動けなくなって心がひりひりして消えたくなって・・・。そして、そこから立ち上がる時、人は少し成長する。ちょっとそんなことを思った。