ソング・フォー・イェテボリ Shed No Tears/ Kann Ingen song( Sweden 2013)

渋谷ユーロスペースで開催中の北欧映画祭に行ってきた。毎年2月のお楽しみだ。見たのはスウェーデンの音楽映画。大好きな音楽で身を立てたいと願う青年ポールは、人前で演奏するとパニックに陥ってしまうという難儀なヒト。ポールの幼馴染のジョニーは金まわりの良い遊び人風だけど、ポールをこよなく大切にする親友。もう一人の幼馴染のレナは女子のキックボクサー。レナはポールを愛している。でもポールは魔性のエヴァにハマってしまう・・・。それにしてもポールのおじいさんが良いことをいうのだ。「年を取ると情熱を求める。情熱があるうちはそれを大切に使え」と。胸に染みた。映像の切り方が斬新。トラムに乗ろうと追いかけているうちに、トラムの中から外を見る映像に乗り替わったり。ポールの部屋の壁から水滴が浮かびあがり、それが透明の音符になって音楽になったり。映像斬新。テンポもストーリーも映像も全部いい。音楽は当然いい。久しぶりに絶賛の映画。