マリメッコ展 marimekko  Bunkamura ザ ミュージアム

渋谷Bunkamuraマリメッコを見た。フィンランドのデザインハウスで、フィンエアーのデザインもマリメッコだ。白地に大きなピンクの花がべっとり広がる。それがいくつもいくつも途切れず布にプリントされていく。マリメッコの看板デザイン「うにっこ」だ。これが一番よく知られている。歴代のデザイナーには、日本人も何人かいたらしい。極東の人も仲間に入れる、自由闊達さがデザインの斬新さにつながるのかもしれない。「うにっこ」を眺めているうちに、ノスタルジックになった。遠い昔に着ていたワンピースの花柄や、広告の紙裏にクレヨンで描いていたお姫様が思い出された。今では失ってしまった、いや、まだどこかにしまわれているかもしれない(?)少女の私が反応している。振り返ると、もう遠すぎて小さくて見えない少女の私が無邪気にお花の絵を画用紙一杯に描いている。あの頃に帰ることはもう出来ないが、今でも花の絵をスケッチブックに描くことは出来る。ああ・・♪あの頃の君にあって、・・・今の君にないものなんてないさ・・・と。竹原ピストルが歌う。精神の根っこの部分は年齢を重ねてもたいして変わらない。と、今ならよくわかる。