テレビ東京「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」

テレビのドラマが好きだ。無音の日常に灯りがともるのだ。ドラマの世界がひろがって、いつのまにか登場人物がすぐそばにいて一緒に笑ったり泣いたりしている気になる。錯覚したいのだ。忘れたいのだ。あれやこれや。大好きなバイプレーヤーズに出演中だった大杉漣さんが突然亡くなってしまった。このドラマは5人のオジサンたちが、クドカンの「監獄のお姫様」の男性バージョンみたいに、わちゃわちゃするドラマだ。5人が実名の5人を演じるという試みも面白かったし、「テレ東だから」と、テレ東しか言えないコメントを連発するあたりも良かった。最終回はどうなるのだろうと思っていたが、大杉漣さんへの愛が一杯の番組になっていて、胸がつまった。最後まで明るくて楽しくて笑いが一杯。そこに竹原ピストルでしょ。駄目だ。泣けてきた。ずっとずっと見ていたかった。終わらないで欲しいと思っちゃった。でも終わりはちゃんとやってくる。好きなものほどすぐ遠くにいっちゃうね。ラストシーンの大杉漣さん。サングラスとスーツ姿で「じゃあ、行きますかね」って。かっこよかった~。ふぉーえばーやあーんぐ。やすらかにお眠りください。