NHK大河ドラマ「西郷どん」第12話「運の強き姫君」

林真理子中園ミホは「下流の宴」のコンビ。「下流の宴」は意地悪で面白かったから、今回の大河もちょっと楽しみ。さてギョロ目の西郷さんを細目の鈴木亮平はどうなんだろうと思っていたが、ここまで鈴木亮平は魅力的で、人たらしな西郷さんを素敵に演じている。橋本愛演じる西郷さんの最初の嫁「須賀」も切なかった。橋本愛はいいなあ。今回の「篤姫」を演じる北川景子もよかった。「家を売る女」の北川景子も良かったが、「篤姫」は完璧だと思う。美貌と透明感と気品。薩摩のお姫様が御台所になるという大事な役どころ。今一番ぴったりなのは彼女しかいないと思う。「西郷どん」は10年前の大河「篤姫」とキャストが結構かぶっている(松坂慶子瑛太)。見ている途中に、あのときは誰だっけ?と思い起こしてしまう。前の「篤姫宮崎あおいも良かったが、北川景子の方が好きかもと思ってしまう。一方、松坂慶子が演じた幾島、今回は斎藤由貴が降板して、南野陽子が演じている。「にっぽんの芸能」で華やかに和服を着こなしていた南野陽子。コミカルに幾島を好演。スケバン刑事つながりで幾島役は斉藤由貴から南野陽子へ。終わってみれば、南野陽子の幾島はなかなかいい。斉藤由貴じゃなくて良かったのかも。不倫でも降板しなかった渡辺謙の斉彬様は迫力満点。ひとりハリウッド。存在感が凄すぎる。斉彬のカリスマとはこんな感じだったんだろうかと思ってしまう。やっぱり大河は男主人公の方が面白いね。