オペラ「魔笛」東大和市民会館ハミングホール

国立音大のお膝元のオペラとあって学生達も参加していて若々しくて楽しいオペラだった。演出太田麻衣子と台本大山大輔のセンスがいい。謎の黄色のボディスーツの男性が登場。背中にはHの文字。「叡智」らしい。小太りの男性3人の童子。コミカルな動きに金髪のかつら。ハーモニーは完璧。彼らが舞台に現れるたび笑みがこぼれる。ウサギとリスに扮した小さなこどもたちは、最後にパパゲーナの子ども達になって現れた。かわいくて、思わずジジババの気持ちになってしまった。魔笛はやはり夜の女王。あの高音は迫力満点。映画「アマデウス」を思い出した。「魔笛」は、モーツアルトの最後で最高のオペラらしい。親しみやすいが完成度は高い。考えてみれば、オーケストラのナマ演奏にミュージカル。オペラはとても贅沢な娯楽。敷居もお値段もお高くてなかなか来れないのだか、感性が多少なりともあるうちにもっと見たいものだ。東大和は遠かった。でも日曜日、足を運んだかいはあった。