嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界 東京都写真美術館

嶋田忠さんの写真は北海道、特にヤマセミが好きだ。ご本人のおっしゃるように、雪と氷のモノトーンの世界にヤマセミは似合う。尖った頭と真っ黒な目。小首を傾げた姿はカワイイ。そのくせ川にダイブしてしっかり獲物を捕える。厳冬に生きるハンター。極楽鳥の写真もキレイだったが、求愛のダンスを動画て見たくなる。鳥たちも美しいが、着飾ったニューギニアの人々も美しい。森の民は今も森と共に生きているのかなぁ。しかし展示の仕方が単調だった。スクリーンに写すなら壁面の写真とは違う趣向にすればいいのに。音とか、インタビューとか何か入れたり。工夫すればいいのに。帰りに、ガーデンプレイスをぶらぶら。初秋の朝イチは気持ちがいい。富裕層の家族らしい人がマルシェの野菜を物色したり、オーガニックなパンや焼き菓子を買っていく。こういう暮らしに憧れることももうしなくなっちゃった。人生も夕暮れ。暮れるのは早い。