日本テレビ「同期のサクラ」

遊川和彦脚本。「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」と同じ系列のドラマ。高畑充
希が銀縁メガネと地味スーツを着た変わった女の子サクラを演じる。大手ゼネコンに同期
で入社した5人が研修でチームになる。サクラはハガネの心でマイペース。軋轢を生みだすことに躊躇がない。そんなサクラはそれぞれの部署で働きだした同期を次々と変えていくというストーリー。今のところはそういう話だ。高畑充希演じる「サクラ」の同調圧力を無視した行動、忖度しないところに、見るものはドキドキしながらも、気持ちよさを感じてしまう。そもそも、今流れている、よどんだ空気を変えてほしいと思っている人は多い。でも、サクラにはなりたくないし、なれない。ドラマはその辺りをくすぐっていく。ただ革命家には迫害がつきものだ。ベッドで横たわったサクラに一体どんなことがあったんだろう。勇気を持って戦う人間になれなくても、せめて応援くらいはしよう。それくらいの勇気はあるよ