日テレ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」

ミスパンダが飼育員さんと世の中のグレーゾーンにシロクロつけに行くお話。主演は清野菜名。ミスパンダという神出鬼没な謎の変装パンダの女性を演じている。これがカッコいい。アクション女優さんなんて久しぶりかも。飼育員は横浜流星君。人気の若手俳優。日曜日の夜のドラマはちょっと異彩を放っていていい。そう、世の中は閉塞している。ミスパンダみたいな存在を求めている。抑圧されたエネルギーは放出先が見つけられず、危うい暴力や戦いに人はひかれていくのかも。極右勢力の台頭も、リベラルの無力も、必然なのかものしれないね。正義の先に平和があるとずっと思ってきたけれど。正義は思いのほか多様だったのよ。最近ではスマホで世界中が繋がってしまい、あちこちで正義と正義が衝突している。豊かさという絶対数の足りないケーキを巡って人は血眼になっている。ああ、それにしてもビリーアイリッシュのbad guyが耳から離れない。不穏な世界を避けるすべを見つけられず、私たちは流されていくのかなあ。