「トップガン マーベリック」(2022米)

私の年代の人なら見に行く映画。たまたまドルビーシネマだったけど、この映画ならその価値があるかも。お話は還暦の戦闘機乗りであるトムクルーズが年齢を感じさせない活躍でトップガンの若者たちと一緒にまだまだ頑張るって話である。還暦ファンタジー。ジ…

村田沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」朝日文庫(2015年初版)

同級生とご飯を食べていて話題にのぼった本。中学時代からの女友だちアルアル話から是非にとすすめられた。スクールカーストという言葉がない時代を生きてきたが、ヒエラルキーがなかったわけではなかった。この本は小学生から中学生に向かう少女たちのドロ…

柞刈湯葉「人間たちの話」ハヤカワ文庫(2022)

「ゆる言語学ラジオ」の堀元君が好きな作家だというので読んでみた。久しぶりに新しい本を読んだ興奮もあるが、大変面白かった。当たり前だが、古い本にはない「今」があった。短篇小説集で、どれもシニカルな視点とさらっとした読み心地がある。それなのに…

TBS「持続可能な恋ですか」

春ドラが特にどうというわけではない。ドラマについて書き続けているのは、私自身のアウトプット修行の一環なのだ。なるべく文章にまとめて頭の整理整頓、活性化につとめている。さて、このドラマは上野樹里主演のラブストーリー。だが、恋愛モノとしてはパ…

日本TV「悪女(わる)」

昔のドラマのリメイクだと最初は気がつかなかった。田中マリリンという主人公の名前と石田ひかりの登場回で記憶か一気に呼び戻された。前作はバブル景気の日本。今作は令和の閉塞感半端ない日本の一流企業が舞台。ちょっと変わった新入社員マリリンが騒動を…

テレビ朝日「未来への10カウント」

木村拓哉主演のドラマ。キムタクが出ているから、ジャニーズの若者も出ている。落ちぶれた元高校チャンピオンが母校のボクシング部を再建させる話のようだ。顧問の先生が満島ひかり。最近露出が激減していたが、久しぶりに見る満島ひかりは相変わらず魅力的…

フジTV「ナンバMG5 」

間宮祥太朗君が好きなので見始めた。ヤンキー一家難波家の次男が家族に内緒で普通の高校生の青春を送りたいと、ヤンキーと真面目な高校生の二重生活を送るコメディ。ヤンキー家族のパパが宇梶剛士、ママが鈴木紗理奈。兄は満島真之介。犬のマツはソフトバン…

NHKドラマ10「正直不動産」

山下智久君主演のドラマ。嘘つき不動産マンが、なぜか嘘がつけなくなってしまうコメディだ。山Pは美しくてチャラい。ちょっと冷たいのがよく似合う。男前にはコメディがいい。そんな山Pの上司役が、木下ほうかという俳優さんだったらしい。というのも放送…

NHKEテレ「バリバラ 女性障害者の体と性」

深夜の総合テレビでの再放送。以前からバリバラは、NHKで1番尖った番組だったが、今回も攻めていた。登場した女性障害者は皆さん車椅子を使っていた。彼女らが赤裸々に体と性について語っていた。最後に唯一の男性で司会の出演者が、出演して語ってくれた女…

今西錦司「生物の世界」講談社文庫(昭和47年初版)

生物学界のレジェンド今西錦司先生を読んだ。名前だけで実際のところは今西先生のことは良く知らないのだが、読んでみてその偉大さの片鱗には触れた気がした。とはいえ、私には難解な部分も多く、これまた読み進めるのに難儀した。それでも何とか読み終えて…

THE BATMAN(米2022)

バットマンは何回も映画化される。その最新作。3時間は長い。それでも悪い出来ではない。今回のバットマンも憂いがあって美しい。ミステリー仕立てで謎が解き明かされていく。相棒役の刑事がいるので、何だかシャーロックホームズ風でもある。キャットウー…

日高敏隆「動物にとって社会とはなにか」講談社学術文庫(昭和52年初版)

最初に読んだのは大学生の頃、一般教養の時間だった。昭和40年に出された本が52年に文庫本になって出てしばらくたってからだった。今からは半世紀以上前の本になる。学生の頃は「生物」に興味がなかった。人生は皮肉なもので、その後「生物学」を学ばねばな…

橋本治「愛の帆掛船」新潮文庫(平成元年)

面白くてあっという間に読み終えた。4つの愛のお話。どれもこれも濃厚で奇想天外、読んでいくうちに迷宮に連れて行かれる。その快感が強くて、しばらく忘れられない。橋本治さんも既にお亡くなりになっている。これまた生前は読んだ事がほとんどなく残念無…

瀬戸内晴美「嵯峨野日記」新潮文庫(昭和61年)

瀬戸内晴美さんのエッセイ集。出家して数年の作品らしい。出身の徳島の話や、得度した平泉の話、京都嵯峨野での日常やら、500ページをつらつら読んでいくと、作者の印象がすっかり変わってしまった。この人のこと、好きかもしれない、似ているところ多いかも…

「コーダあいのうた CODA」(米/カナダ/仏2021)

CODAとはろうあの親を持つ、聞こえる子どものこと。コーダの子どもは、幼い頃から親の通訳をして、聞こえない世界と、聞こえる世界の橋渡しをしている。この映画の主人公がコーダ。彼女は、家族の誰も知らないが、素晴らしい歌声を持っていると言う話。お話…

瀬戸内寂聴「幻花(上&下)」集英社文庫(昭和54年)

瀬戸内晴美の歴史ロマン。仏門に入られてすぐの作品で、今から45年ほど前の作品かな。室町足利義政将軍と、愛妾今参局と御台所日野富子が主な主役。下剋上から応仁の乱に至る話である。お話は現代から始まり、銀閣寺のお月見で見つけた古文書から一気に室町…

フジTV土ドラ「おいハンサム」

土曜の深夜のドラマ。東海TVが作っている。この枠は時々とてもいい。鈴木保奈美「ノンママ白書」や大地真央「最高のオバハン」も良かった。今回は娘3人の父が吉田鋼太郎で、奥さんがMEGUMIのホームドラマ風のお話。娘は上から木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈…

瀬戸内寂聴「私の京都 小説の旅」新潮文庫(平成7年初版)

昨年お亡くなりになった瀬戸内寂聴さんを読む。生前はほとんど読んでいなかった。一冊だけ読んだ本がなまめかしかった記憶がありずっと遠ざかったいた。ちょうど今年はお正月過ぎに京都を訪れたこともあり、気分新たに手に取った。この本は、作者が京都を舞…

立花隆「立花隆・100億年の旅」朝日文庫(2002年)

朝日系の雑誌の連載をまとめたもの。サイエンス・ナウと同じ、科学の最前線の研究室をおとずれて、その概要をまとめたもの。20年前の話だから、その後、大きく進展したものもあったし、そうではなさそうなのもあった。当時も呑気な若者だったから、日本の科…

立花隆「宇宙からの帰還」中央公論社(1983年初版)

この本は立花隆の追悼企画でも紹介されていたので期待して読んだ。期待通り面白くて一気に読んだ。すっかり忘れていたが、その昔、世界は冷戦状態にあり、西側と東側は敵対し睨み合っていた。ソビエトとアメリカの宇宙探索への競争はソビエトが当初はかなり…

立花隆「脳死」中央公論社(昭和61年)

立花隆の本を読む。亡くなると偉大な作家は特集される。その特集ではじめて私はその存在と偉業を知るのだが、多くの人が認める本にはハズレがない。この本はタイトル通り脳死の話がぎっちり。なかなか体力のいる本である。今から四半世紀前の本だから、その…

NHKよるドラ「恋せぬふたり」

岸井ゆきのが良い。高橋一生が出ているから見始めたが、今はふたりに引き込まれている。恋愛やエロスを感じない人たち、感じたくない人たちのお話で、恋はしなくても寄り添いあって、幸せに生きてもいいのではないのかと問いかけるドラマ。見ていると、いつ…

立花隆「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」文春文庫(2003年)

「知の巨人」立花隆の簡単書評本である。その前後に、彼の大量読書術と速読術の披露、最後は「『捨てる』技術」という当時の人気本を一刀両断している。立花隆は、彼がこの世を去ってから読んでいるわけだが、難しいことを分かりやすく面白く書く技術が卓越…

林真理子「ルンルンを買っておうちに帰ろう」角川文庫(昭和60年初版)

林真理子の出世作。以前読んだかもしれないが、また読んだ。面白かった。今では林真理子は大作家先生。文学賞の審査員だし、大河ドラマの原作者だし、話題の「8050問題」の本も書いている。今では大御所の林真理子だが、その昔はとても面白いお姉さんだ…

東京バレエ団 子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」横浜関内ホール

友人のお嬢さんが出演されているので見に行った。新型コロナウィルスの第6波で感染者激増だが開催。空席がまばらにあるのは、観客数を減らしているのかもしれない。子どものためのバレエで、オープニングにセリフを入れての説明があった。わかりやすいので、…

日TV「恋です! ヤンキー君と白杖ガール」

杉咲花ちゃんが弱視の女の子を演じるラブコメ。視覚障害を持つ人の暮らしがドラマを通して少し分かったような気がする。毎回登場する全盲のお笑い芸人さんの、「どっちかわからんかったら、わろといて下さい」も好き。ドラマはそこそこいい加減さを含んでい…

NHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」

大好きな脚本家藤本有紀さんの朝ドラだから朝から幸せだ。それにしても上白石萌音ちゃん。本当に小さくて、顔もスタイルも全然今どきじゃないのでけど、限りなくかわいくて切ない。「恋は続くよ」の時もまんまと引きずりこまれたけど今回も凄い。和菓子屋の…

小林秀雄「本居宣長(上)(下)」新潮文庫(平成4年)

上下巻2冊をやっと読み終えた。小林秀雄なんて無理だと思っていたが、一生読まないで終えるのも悲しいので、最後のチャンスと手に取った。引用がとても多くて、読み進めるのに難儀した。だが、少しずつ読めば何とか最後にはゴールに辿り着けるものだ。マラソ…

阿刀田高「殺し文句の研究」新潮文庫(平成17年)

阿刀田高さんのエッセイ集。比較的若い頃の作品が詰まっている。作品目録が巻末についている。売れっ子作家の阿刀田高さんは国会図書館勤務経験者。サラリーマン生活を経験しているせいか、読み手のすぐ近くにいる普通の人だという印象がある。重くならず、…

佐藤愛子「九十八歳。戦いやまず 日は暮れず」小学館(2021年)

話題の本だったが、手に取ったのは初めて。佐藤愛子さんは今年で98歳なんだ。まさに生涯現役。女性セブンに連載しているものをまとめたらしい。字が大きい。98歳になろうとする作家の語る話はリアリティがある。老いを恐れてジタバタする時代もとっくに過ぎ…