2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

陳舜臣「茶の話 茶事遍路」朝日文庫(初版1992年) 

中国ブームが続く。陳舜臣のお茶の話。もともとは朝日新聞に連載されていたものらしい。中国のお茶の歴史かと思ったら、そんな狭い話ではなく広く深いお話。お茶を知った人間はお茶にはまり、いつしか手放せなくなってしまった。お茶を手にいれるために戦い…

陳舜臣「中国の歴史(二)」講談社文庫(初版1990年)

2冊目を 読み終えた。1冊目に劣らず面白い。これなら7冊いけそうだが、残念ながら手元には2冊しかない。2冊目は戦国時代から前漢の終わりまで。戦国時代から秦の始皇帝、項羽と劉邦、前漢の武帝が死んで大体終わる。単純に時系列で進まないので、老荘思想や…

陳舜臣「中国の歴史(一)」講談社文庫(初版1990年)

「弥縫録」以来、陳舜臣が好きになった。もう故人なのだが。ちょうど少し前から中国になぜか興味が出てきたのもあって、陳舜臣さんの全七巻の中国の歴史に手をつけた。第1巻は神話時代から春秋戦国、紀元前400年ごろまでの話である。春秋戦国時代の中国は群…

小松左京「復活の日」角川文庫(1975年初版)

映画も話題になった。私も古い書棚から引っ張り出してきて読んだ。よくできた話で面白かった。コロナ禍で都市封鎖されていく時期に読めば、状況が重なって見えただろう。作者小松左京氏がこの小説を書いたのは昭和39年。東京オリンピックの年だというのも皮…