2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

瀬戸内寂聴「幻花(上&下)」集英社文庫(昭和54年)

瀬戸内晴美の歴史ロマン。仏門に入られてすぐの作品で、今から45年ほど前の作品かな。室町足利義政将軍と、愛妾今参局と御台所日野富子が主な主役。下剋上から応仁の乱に至る話である。お話は現代から始まり、銀閣寺のお月見で見つけた古文書から一気に室町…

フジTV土ドラ「おいハンサム」

土曜の深夜のドラマ。東海TVが作っている。この枠は時々とてもいい。鈴木保奈美「ノンママ白書」や大地真央「最高のオバハン」も良かった。今回は娘3人の父が吉田鋼太郎で、奥さんがMEGUMIのホームドラマ風のお話。娘は上から木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈…

瀬戸内寂聴「私の京都 小説の旅」新潮文庫(平成7年初版)

昨年お亡くなりになった瀬戸内寂聴さんを読む。生前はほとんど読んでいなかった。一冊だけ読んだ本がなまめかしかった記憶がありずっと遠ざかったいた。ちょうど今年はお正月過ぎに京都を訪れたこともあり、気分新たに手に取った。この本は、作者が京都を舞…

立花隆「立花隆・100億年の旅」朝日文庫(2002年)

朝日系の雑誌の連載をまとめたもの。サイエンス・ナウと同じ、科学の最前線の研究室をおとずれて、その概要をまとめたもの。20年前の話だから、その後、大きく進展したものもあったし、そうではなさそうなのもあった。当時も呑気な若者だったから、日本の科…

立花隆「宇宙からの帰還」中央公論社(1983年初版)

この本は立花隆の追悼企画でも紹介されていたので期待して読んだ。期待通り面白くて一気に読んだ。すっかり忘れていたが、その昔、世界は冷戦状態にあり、西側と東側は敵対し睨み合っていた。ソビエトとアメリカの宇宙探索への競争はソビエトが当初はかなり…

立花隆「脳死」中央公論社(昭和61年)

立花隆の本を読む。亡くなると偉大な作家は特集される。その特集ではじめて私はその存在と偉業を知るのだが、多くの人が認める本にはハズレがない。この本はタイトル通り脳死の話がぎっちり。なかなか体力のいる本である。今から四半世紀前の本だから、その…

NHKよるドラ「恋せぬふたり」

岸井ゆきのが良い。高橋一生が出ているから見始めたが、今はふたりに引き込まれている。恋愛やエロスを感じない人たち、感じたくない人たちのお話で、恋はしなくても寄り添いあって、幸せに生きてもいいのではないのかと問いかけるドラマ。見ていると、いつ…