2023-01-01から1年間の記事一覧

群ようこ「着物がきたい」角川文庫(令和5年)

「着物が着たい」というタイトルに惹かれて読んだ。軽いエッセーを期待していたので、ガチの着物相談に戸惑った。自分の無知をあらためて知り凹んだ。巻末にある注釈では全然足りなかったし、写真やイラストでもあればもっと勉強になったのにと、ひとしきり…

テレビ朝日「ゆりあ先生の赤い糸」

菅野美穂のドラマ。突然寝たきりになった夫に田中哲司。夫の若い彼氏に鈴鹿央士。夫の愛人で、子連れの彼女に松岡茉優。無責任な小姑に宮澤エマ、半分ボケてる風の姑に三田佳子。豪華な配役のホームドラマ。新しいのは、この全員で夫を介護しようというとこ…

日本TV 水曜ドラマ「コタツがない家」

好きなドラマは重なる。「パリピ孔明」の裏の小池栄子のホームドラマである。夫が吉岡秀隆で、父が小林薫。セリフ回しといい、展開といい、毎回楽しい。子どもの頃、家族揃って家でテレビを見ていたのを思い出す。お話は今どきの首都圏のよくある家庭が舞台…

リチャード・リーキー 岩本光雄訳「入門 人類の起源」新潮文庫(昭和62年)

今更、人類進化の話を読んだ。東アフリカではお馴染みのリチャードリーキーも、私は名前しか知らなかったからだ。写真がたくさん入っている文庫で、訳がいいのか、面白くてページがぐいぐい進んだ。楽しみながら、人類進化の勉強が出来て得した気分になった…

キラーズ オブ ザ フラワームーン(2023米)

ディカプリオとマーティンスコセッシ監督の新作。3時間半近くある大作だった。アメリカ先住民が油田を発見したところから映画が始まる。金持ちになった先住民と結婚して富を得ようとする白人達のお話。最初ディカプリオが登場してきた時、竜雷太に見えた。…

東京バレエ団「眠れる森の美女」東京文化会館

毎度のバレエ鑑賞。今回はストーリーが童話でお馴染みな演目。こみあげる激情などは一切ないが、ファンタジックな世界をただ楽しむ、眼福にあずかるというのかな。会場は老若男女で一杯。それぞれの見せ場では拍手や掛け声がしっかり飛び、ダンサーたちもど…

浅川智恵子(聞き手)坂元志歩「見えないから、気づく」ハヤカワ新書(2023)

著者浅川智恵子さんは中学の時の事故で視力を失った。その人がやがてIBMのフェローとなる話だが、個人的な苦労話はあまり語られていなかった。テクノロジーが世界を変えること、あらゆる人に開かれたアクセシビリティが大切なのだと。スマホが使えるようにな…

パトリシア・ハイスミス 小倉多加志訳「11の物語」ハヤカワ文庫(1990)

発売当初の頃に読んだ本の再読。この本で思い出せるのは、何とも言えない読後感があったこと。再読して、あーこれこれ、この微妙な読み心地と、再度懐かしく味わった。アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」という映画の原作が、パトリシア・ハイスミスだ…

大竹英洋写真展「アラスカ 星野道夫の足跡を辿って」Cannonオープンギャラリー

友人からの案内葉書を片手に品川のCannonオープンギャラリーへ見に行った。休日の午後だが、会場の写真展は静かだった。撮影OKなので、大きいカメラで撮影している人もいた。シャッター音が響くほど静かで写真を見るには最適だ。こじんまりしたスペースでの…

足立美術館

遠い昔、まだ20代の前半の頃、友達が足立美術館に行ってみたいと言うのを聞いてどんな素敵な美術館なのだろうと想像した。それ以来、いつかは行こうと思っていたのが、先日やっと思いがかなった。訪れた日は雨上がりの午後だった。団体バスが何台か泊まる駐…

太田昭彦「山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話」ヤマケイ新書(2016)

山と溪谷社がこんな新書を出しているんだとまず驚いた。著者は山登りのガイドさん。この方と一緒に山に行きたいなあと思った。山にまつわる神様のお話はそれぞれ面白いのだが、読み終えるのは難儀した。きっと山登りの時に聞いていたなら、さぞかし心に響い…

フジTV「パリピ孔明」

向井理演じる諸葛孔明が現代に現れ、上白石萌歌演じる歌手の卵の軍師になるという話。全身豹柄男の森本未来がなぜか三国志オタクなライブハウス経営者で、孔明をあっさり受け入れる。そんなありえない状況に誰よりはまるディーン・フジオカは、お得意の中国…

NHK夜ドラ「私の一番最悪の友だち」

主演の蒔田彩珠ちゃんは「おかえりモネ」の妹役だった。鬱屈した役柄が合う、ちょっと奥行きを感じる女優さんである。お話は、関西の大学生が腐れ縁の友達と絡みながら、就活、就職、3年経って行き詰まっている話を丁寧に描いている。だんだん引き込まれて…

宝塚歌劇花組公演「鴛鴦歌合戦」「GRAND MIRAGE」「グランミラージュ」東京宝塚劇場

知り合いに誘われて初めての宝塚。午後3時の日比谷シャンテは既に開演を待つ女性たちで一杯。会場内も9割が女性、女の園てある。東京宝塚劇場は勾配の緩やかな優美な会場で、一階奥の座席で鑑賞したが、周囲の観客はみなオペラグラスを手にしていた。持っ…

すみだ北斎美術館 編・著「THE北斎 富嶽三十六景 アートボックス」講談社(2020)

岩波文庫の『富嶽三十六景』のあとに読んだせいだと思う。少しがっかりした。読者への心くばりが足らないと感じた。ページ表記はなぜあの位置なのだろうか。中央にあって見づらい。でも1番の問題は英訳。日本語の説明の逐語訳になっていて、無闇に長くて、…

国立劇場劇場 文楽8月9月公演 「第二部:菅原伝授手習鑑 他」

人生2度目の文楽鑑賞。前回は冬だったので着物で出かけたが、今回は猛暑のため洋服。それでも会場内には着物でお越しの人もちらほら。着物愛が熱い。国立劇場は10月末で閉館。建替え工事に入るらしい。古くなっているが、今も素敵な建物だ。最近の改築はつ…

日野原健司編「北斎 富嶽三十六景」岩波文庫(2019)

非常に読みやすい良書。文庫サイズなので、図版は両開き、そのあとに解説。適量でわかりやすい。北斎の富嶽三十六景を全部眺めてみると、北斎の好みや当時の江戸の風俗が塊となって感じられた。富士山の三角形を、桶の円形からのぞいたり、マルや三角と富士…

日テレ「最高の教師 1年後私は生徒に■された」

名演技続出のドラマ。松岡茉優主演の学園モノ。主役の九条先生は1年前に生徒に殺され、なぜだかタイムスリップして1年前の自分をやり直すことになる。同じように芦田愛菜ちゃん演ずる、いじめられっ子の鵜久森さんも、1年前にタイムスリップしてイジメ地…

サン=テグジュペリ作・内藤濯訳「Le petit prince 星の王子さま」 岩波書店(2000年)

亡き母のわずかな蔵書から持ってきた本。はじめの方に鉛筆で少し線が引いてある。なぜ引いたのか、なぜこの本を手にしたのか、何も知らない。もう聞くこともない。サンテグジュペリの「星の王子さま」といえば、バオバブ。アフリカで初めてバオバブを見たと…

岡田節人・南伸坊「生物学個人授業」新潮文庫(平成12年)

岡田節人先生のことは全然知らなかった。生物系の軽めのお話なら簡単に読めそうだと新幹線のお供に持ってきたのだが、浅はかさだった。もう20年前の本だしと、たかをくくっていた自分が恥ずかしい。「知る」とは「知らない」ことを知ることだ。岡田節人先生…

テレビ朝日「ハヤブサ消防団」

中村倫也君主演、結婚後初のドラマかな。過去に文学賞をとったが、今は振るわない中堅作家を演じている。過疎の町ハヤブサに主人公が移住して次々と事件に巻き込まれるという話。原作は池井戸潤。なかなか面白い。中村倫也の今回の役柄はどん臭そうですごく…

東京バレエ団公演「ドン・キホーテの夢」目黒パーシモンホール

目黒区の子どもバレエ祭りの公演。目黒区にはたくさんバレエを習う子どもがいるんだねえ。今回も友人のお嬢さんが出演しているので鑑賞。前回は脇役だったのに今回は主役。成長著しい。まだ20代半ばだが、その美しさは早くも円熟してきた感さえある。今回の…

柳田国男「日本の昔話」改訂版 角川文庫(昭和51年)

ゆる民俗学ラジオの黒川君の話をきいて、柳田国男を読むことにした。日焼けした古い文庫本。読み終えたら古紙回収に行く本である。最後の読者になれて光栄だ。この本の精霊も喜んでくれるかも。そんな他愛のない妄想から、昔話は生まれたのかもしれない。そ…

黒田未来雄「獲る 食べる 生きる」小学館(2023)

知っている人が本を出すなんてことはあまりないので、嬉しくて予約して買った。彼の華麗なる転身にも驚いたし。この本にも感動した。私の知らない彼がいたし、それがなんだかカッコよかった。内容は彼がハンターになるに至る話。語りは、簡潔で、優しくスト…

「怪物」(2023)

是枝裕和監督に坂元裕二脚本、坂本龍一音楽の映画。苦手な安藤さくらも出ているし、大御所感が凄い田中裕子も怖いし。出てくる役者さんが一時の巨人の打線のようで、ちょっとひいた。作品はシングルマザーの安藤さくらの息子が学校で怪我をして帰って来るこ…

保阪正康「敗戦前後の日本人」朝日文庫(1989)

テレビで保阪さんの「最後の講義」を見た。渋い顔で淡々と語る姿と、内容の濃密さに感動したので本を読んでみた。終戦前後の話だ。泥沼の戦いへと導いた人たちへの憤りがこれでもかと綴られていた。読んでいるうちに、怒りが、現政府への不満と重なって私も…

今谷明「近江から日本史を読み直す」講談社現代新書(2007年)

先日滋賀県に遊びに行ったので、読んでみた。思ったより難解だったが、実際に目にした風景を思い出しながら読み進めるのは楽しい。近江は、遠江と対になる言葉だったのか、言われてみればだが、考えもしなかった。この本は近江の国を舞台にした古代から現代…

大江健三郎「万延元年のフットボール」(昭和46年初版)

大江健三郎さんが亡くなった。ノーベル文学賞をとった作家だから、一冊くらい読んでみようと手に取った。久しぶりに5ページ読んで死ぬかと思った。日課で続けている読書のせいで多少難解でも読めるようになった。しかし異次元の難解さ。それでも我慢して読…

テレビ朝日「日曜の夜ぐらいは」

脚本が岡田恵和。この人は和久井映見が好きだねえ。そして女の子たちがわちゃわちゃしているのが本当に好き。いつもはちょっと気持ち悪くて引くのだが、今回は清野菜名や岸井ゆきのが出ているので仕方ない。ここに生見愛瑠を加えた3人の女の子の友情話に、…

NHK夜ドラ「育休刑事」

金子大地君が好きなので見はじめたが、今は前田敦子ばかり見ている。変幻自在。毎回コスプレしてくる前田敦子がキレイでカッコいい。なんだか最近吹っ切れてていいね。前田敦子が育休中の刑事金子大地君の姉で法医学者の役どころ。彼女の高校の同級生が弟の…