2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「芳幾 芳年 国芳門下の2大ライバル」三菱一号館美術館

一度は行きたいと思っていた美術館。このテーマの展示ならそれほどでもないかと思ったが、そこそこの人出。作品も小さいし、細密に描かれているので、皆、かぶりつきで見る。実にストレスが溜まる展示だった。それでも展示数が多いので、皆息切れして、後半…

千野帽子編「富士山」角川文庫(平成25年)

「近日処分するのでご自由に」という段ボールの中から拾ってきた本である。「富士山」についていろんな作家が書いた文章を一冊の短編集にしている。太宰治、夏目漱石、永井荷風、赤瀬川原平、丸谷才一など、それぞれの作家の個性が出ていて面白かった。特に…

「三井家のおひなさま」三井記念美術館

三井記念美術館は初めて来た。三井本館の立派な建物の一部が美術館になっている。お雛様の部屋は重厚な洋館で、赤い毛氈の上にどーんと座るお雛様たちはうやうやしく輝いていた。3月3日を過ぎた会場は、嫁入り時期をとうに過ぎた女性たちで賑わっていた。…

テレ朝「星降る夜」

テレ朝には珍しく面白いドラマ。火曜日の夜は忙しい。吉高を見たあと、ドラマ10の「大奥」を見ないといけない。このシーズンはこのふたつがお気に入り。あとは「罠の戦争」と、「100万回」くらいかな。「星降る夜」は、初回ではピンとこなかったのだが、脚…

中国歴史の旅(上・下)陳舜臣 集英社文庫(1997年)

中国語を勉強しているし、好きな陳舜臣さんの本なので読んでみた。1997年の文庫なので、中国の姿は今とはかなり違うが仕方ない。読み始めてすぐ、陳舜臣さんの語り口が心地よくて嬉しくなった。上巻は北京から西域へ、下巻は上海から桂林へ。各地の名所をそ…