2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

エビータ(米1996年)

監督はアランパーカーだったのか。アルゼンチンの国民的マドンナだったエビータを、マドンナが演じたことで話題になった映画。全編音楽に乗せてのセリフだったことも、アントニオ・バンデラスがナビゲーターとして歌い続けていたのもとてもよかった。マドン…

遠藤周作「海と毒薬」新潮文庫(平成10年80刷版)

作家遠藤周作はクリスチャンで有名だ。この本は、戦時中、九州の大学の医学部で行われた捕虜人体実験事件をもとにした小説。重苦しい話だが、引き込まれて読んでしまった。戦後80年近くたった今では想像できないが、戦後10年や20年程度だと、戦争を体験した…

スラムドッグ ミリオネア(英2008)

もう何回見たかわからない。好きだからまた見てしまった。インドが特に好きというわけではない。でもひきつけられる。インドの人口は14億人、国土も大きく、ここ最近の経済発展も目覚ましい。停滞日本とは真逆で、我が国はきっともうすぐインドに追い越され…

兼重直文先生の古稀を祝う記念演奏会  三重文化会館

友人と一緒に久しぶりに兼重先生のピアノを聴きにいく。ベートーヴェンのピアノソナタがこんなに染み入ったのは、一緒にここに来るはずだった友達の事や、久しぶりに会った別の友達の病床での姿やら、いろいろ去来したせいかもしれない。兼重先生は髪の毛が…

太宰治「斜陽」新潮文庫(昭和25年初版)

この本は青森の斜陽館に行った時に買った本のようで、裏表紙に斜陽館のスタンプが押してある。太宰治の代表作のひとつだが、初めて読んだ。太宰の初期作品から比べると大変読みやすく、沈んでいく太陽光が斜めに差し込む様子に、没落していく貴族の一家を重…

円地文子「源氏物語私見」新潮文庫(1985年初版)

大河ドラマ「光る君へ」にあやかって読む。この本は、円地文子さんが源氏物語の口語訳をしているときに書いていたものである。軽いエッセイかと思ったら骨太のガチ分析で大変面白かった。今まで気にとめたことのなかった桐壺の更衣の考察が最初に出てきた。…

TBS「西園寺さんは家事をしない」

シングルファーザーものでも、こちらは気楽である。松村北斗君は朝ドラ「カムカム」以来、気に入っている。目黒蓮君の方はシリアスで辛いし、有村架純がそれに輪をかけて辛いので、西園寺さんに逃げてきている。加えて松本若菜が本当に美しい。バチッと決め…