NHK大河ドラマ 「おんな城主直虎」 “嫌われ政次の一生”

久しぶりに大河で泣いてしまった。ラストがあんまりだった。柴咲コウ高橋一生にシビれた~。いやあ凄いのだ、凄いのだ。2017年度の大河は女性が主人公。女性版は総じて評判が悪い。その上、好評「真田丸」の後だから、どうしても見劣りする。そもそも歴史上の偉人に女性は少ない。今回は、戦国時代の井伊直虎。誰?その人って感じだ。しかし、主演の柴咲コウが美しいし、魅力的なので見ていた。そもそも直虎のおかっぱ頭が似合う女優は柴崎コウ以外いない。脚本は「ごちそうさま」の森下佳子。ここ最近は柳楽優弥も出ていて、柳楽君と高橋一生を楽しみに毎週見ていた。その高橋一生がここで亡くなるのである。サブタイトルを読んで、ああ、今日の放送で政次は死ぬのだなあと思ってみていると、どのシーンも切ない。なつ(山口紗弥加)の膝枕で眠る高橋一生の姿を見るだけで、しみじみきたし。「なんとかして直虎さまを助ける」と、財前直見の前で言う高橋一生の微妙な表情に心が揺れ、ああ、とうとう政次(高橋一生)がいなくなるのか・・・・と、どんどん寂しい気持ちになった。そこに直虎が「われが見送ってやらねば!」と言って、処刑場へ赴くのである。尼僧の柴咲コウだから、念仏でも唱えてやるのかしらと思ったら、なんと!!!誰がこんなラストシーンを予想しただろうか。ひえー。究極の愛である。脚本家森下佳子、あっぱれである。結果、日曜夜から完全な政次ロス。高橋一生のいろんな表情を思い出してしみじみしている。来週からどうしたらいいのだろう~。それにしても鬼気迫る名演。久しぶりに打ちのめされた。残念ながら「直虎」の視聴率は低い。しかしそれゆえ「みんなは見てないよな~」という変な優越感を感じた。ちょっとトクした気分だ。