台湾 鹿港(ルーガン)観光(2017)

台中から小さなマイクロバスに乗って1時間で赤レンガの街ルーガン(鹿港)に到着した。台中の干城駅のバスターミナルで中鹿客運の乗り場を探した。バス停に一枚の紙が張ってあった。中鹿客運9018と。バス停周辺にいる人たちが、ありったけの日本語で私たちに説明を試みてくれた。台湾はこういうところが心にしみる。10分ほどでマイクロバスが到着。料金は95元。現金で支払う。鹿港(ルーガン)はお隣の彰化県にあり、清の乾隆帝の頃、18世紀の終わりには、台湾では台南に次ぐ第二の都市として栄えていたそうだ。狭いレンガ造りの道沿いにお店が建ち並ぶ老街を散策。土曜日だが人出はほどほどで、ブラブラして牛タンの形の牛舌餅など買い食いしながら歩くのが楽しい。九份も10年以上に前に訪ねた時はこんな感じだった。今ではすっかり台北からの人気日帰りスポットになってしまって、随分雰囲気が変わってしまった。鹿港(ルーガン)はその点、まだ消費されていなくて、のんびりしていた。最後に有名な肉まん屋さん(阿振肉包)で翡翠肉包(20元)を購入。龍山寺のベンチで頂く。美味しい、具もそうだが、外側のパンがなめらかで美味しい。帰りも同じ中鹿客運のバスに乗って台中へ帰る。最後まで乗っていた乗客は私たちだけだった。「どこまで帰るのだ?」と運転手に聞かれたようだったので、仕方なく運転手さんの横まで行って「火車駅」と書いたメモ用紙を見せた。運転の荒い運転手さんだったが、メモを見たら頷いて凄い勢いで駅に横付けしてくれた。台中に行く人は少ないのか、途中で出会った日本人はいなかった。言葉も通じなくて不便もあるが、異国を旅するのだから仕方ない。スマホのおかげで世界中がとても簡単に旅できるようになった。便利でいい。でも着実に何か失われてしまった。