“Ode to My family”, さよならDolores, RIP.

クランベリーズのボーカル、ドロレス・オリオーダンが46歳という若さと突然この世を去った。クランベリーズと言えば90年代。今から思えば私の人生が大きくカーブを切っていた頃だった。クランベリーズを聞くとあの頃を自動的に思い出す。有名なDreamsやら、Zombieも印象的だが、なかでも私はOde to My familyが一番好きだ。ドロレスの「♪トゥルトゥトゥ・・・」という声を聞くだけで切なくなって、「♪My mother, my mother she told me・・・」の頃にはすっかり遠い目になってしまう。どっぷり浸ってしまう。ドロレスのあの声を聞くと今でもあの頃の持て余したエネルギーや、もやもやとした焦燥感が蘇る。期待や不安が湖面の波のように寄せては返していた。あふれ出すことのない湖の水。あのキラキラはもう戻らない。今となっては昔の話。あれからだいぶたって念願かなってアイルランドを旅行した。直前にドロレスのソロアルバムNo Baggageを聞いて行ったことを思い出す。アイルランドの灰色の空と、シャムロックの緑の世界を旅しながら、ドロレスの声を聞いていた。ドロレスの声は強くて、切なくて、純粋で、神々しい。どこまでも伸びやかで、空を駆け巡るような歌声が、私は大好きだった。一番好きだったOde to My familyを今夜聞いて眠りたい。May she rest in peace, Dolores