岩崎家のお雛さま 静嘉堂文庫美術館

今月2回目の静嘉堂文庫美術館。梅が満開。去年に引き続き、岩崎家のお雛様を拝見する展示である。今回はお雛様と自慢の収蔵品の数々を展示している。岩崎家のお雛様は三頭身で丸顔童顔。とてもかわいらしい。三人官女も、武家づくりの五人囃子も皆、丸い。全員が岩崎家の紋入りの着物を着ていて、お道具も紋入り。ふたりの随身は黒と赤のいでたちで勇ましいけど丸い。見ているだけでにっこりしてしまう丸さ。犬筥という箱が今年もあった。金ピカで面白い犬の顔の箱、抱えるほどの大きさで、安産の印、犬を形どった張りぼての箱。お雛さんのと一緒に結婚する娘に持たせたらしい。中には一体何が入っていたのだろうね。この美術館はどこかに移転するんだとか。もう来年は会えないかもね。自慢の「曜変天目」や、柿右衛門、香箱などの三菱財閥の宝も人が少なかったので贅沢に拝見出来た。外は季節外れの陽気で、梅は満開。水仙も美しい。駐車場は高級車が一杯、そういえば着物で着ている人もちらほら。豊かに暮らしている人にも、そうでない人にも、楽しいひなまつりでありますように。今様なお祝いにしましょう。