杉咲花ちゃんが弱視の女の子を演じるラブコメ。視覚障害を持つ人の暮らしがドラマを通して少し分かったような気がする。毎回登場する全盲のお笑い芸人さんの、「どっちかわからんかったら、わろといて下さい」も好き。ドラマはそこそこいい加減さを含んでいて、でもそこそこシリアスで、いいあんばい。前回は盲学校のクラスメート空ちゃんが登場。目が見える人の無意識の上から目線が嫌だという。なるほど。小さなセリフに波だつ。主役おちょやん杉咲花ちゃんは小さい。相手役の彼と並ぶとかなりの身長差、この構図がなんだか懐かしい。杉咲花が素晴らしいので、お姉ちゃんの深川麻衣もお父さんの岸谷五朗もいい。今季は重めのドラマが多いので、これはクリーンヒットかな。障害だけではないが、突きつめれば、当事者しか本当の意味の苦労は分からない。分からないから、余計なことしないでおこうともなる。しかしそこで、気軽に行動できる軽率さやお節介が、わりと大切なのではと思う。余計なお世話になったとしても、それはそれでいい。中にはそれを待っている人もいる。面倒くさい摩擦を避けて、生きてきた。ややこしいことは少なかったが、面白みも醍醐味も少ない人生だったと思う。まあそれも人生のひとつだが、残りの人生は方針を変える?大きなお世話をして、人様に少しでも喜んでもらえたら幸せだ。終わりよければすべてよし。最後が大切。