佐藤優さんの最初の本が面白かったので、これも読んでみた。産経新聞社から出ているので、前回のとは少し味わいが違う。プーチンが最初に大統領なった頃の本なので、今の情勢と合わせてみると興味深い。佐藤優さんは、外交官は国のために命をかけて働くのが仕事という。今の政治を見ていると、そういう思いで働いている外交官や、政治家は今、実際にどのくらいいるのだろうかと思ってしまった。愛国心は悪いことではないと思う。でも、国内で暮らしているとなかなか国を強く思う気持ちは芽生えにくい。外国で暮らしてみると、日本という国が自分の一部であることがよく分かる。歴史や古典の勉強が大切だということも、よその国に行ってはじめて実感した。佐藤優さんが言うように子どもの頃に、歴史や古典の詰め込み教育をするのもひとつの方法かもしれない。子どもの頃ならたくさん覚えられるしね。学ぶ意味はあとで理解していけばいいし。何より私たちみんなが目指している国際人とは自国のことを正しく理解しる人間だし。そう思うと教育にお金をかけてもいいと思う。森友学園やら加計学園で果たして良かったのかは、知らんけど。若いうちからもっと勉強しておけばよかったなあ。年寄りになるとみんなそう思うのである。年をとったなあ。