天空の城ラピュタ(1986)

この映画は公開当時に見に行った。あの頃は宮崎駿の映画が出るたびに楽しみにして映画館へ足を運んだ。少年と少女の友情と冒険活劇、破壊が進む環境への懸念、宮崎駿の原点を見ているように思った。プロデューサーに高畑勲。彼が宮崎駿の畏怖し憧憬する大叔父だったことは、少し前に知った。2人のコンビ作品である「アルプスの少女ハイジ」と共に成長してきたことは、今思えば大変な幸運だった。アニメーションの原風景がハイジとコナンなのだから。高畑勲も故人となり、宮崎駿も随分と歳をとった。自分を育ててきた世界の巨匠たちが次々と消えてゆく。私たちもやがて消えてゆく。社会の大きな仕組みが変わりつつある今、古いものと一緒に古い人間もどこかに追いやられていくのは仕方がない。自分が古びてきて初めて感じる悲しみを、両親も祖父母もみんな感じていたのだなあと思う。因果応報。文句ばかり言わず、しっかり受け止めていきましよう。最後の日まで存分に。