上野樹里主演。和歌山の田舎町の電気屋さんのお話。電気屋ヤマデンの社長は沢田研二。奥さんは既に亡くなり、三人娘がいる。その真ん中の怜ちゃんは、家を出て東京でイラストレーターをしているが、短気でこらえ性がなく怒って仕事を辞めてしまう。父親が骨折入院したことで、失業中の怜ちゃんが田舎へ帰って店を手伝うのだが、ふてくされてばかり。ずっと怒っている怜ちゃんこと上野樹里がどんどん嫌いになる。父親の沢田研二も怒ってばかり。見ている自分もイライラ。誰にも感情移入できないまま、映画は進む。ラストでやや持ち直したとはいえ、厳しい映画だった。そもそも何でこの映画を観ようとしたのかと思いおこせば、ロケ地が和歌山県田辺市だったからだ。知り合いが田辺に住んでいる。海や街の景色を見て、あの人はここにいるのだなあとぼんやり思った。遠い昔、好きだった人の奥さん。好きだった人はもうとうに亡くなっていない。一度くらい訪ねに行ってもと思うが、そんな間柄でもない。今は毎年、年賀状を送ってくれる。きっと来年も来るね。