菜々緒が出ているドラマで面白いのに当たったことがない。このドラマも期待ゼロで見始めた。お話は、見た目は驚くほど仕事出来そうなのに、実際は全く無能な女を菜々緒が演じている。能ある鷹は爪を隠しているだけなのか、本当に心底無能なのか。はて。登場人物の名前が鳥の名前に因んでいる。鳥の生態にもなぞられていてセンスがいい。菜々緒と並ぶもう一人の主演がなんと大河ドラマの一条天皇役の塩野某。名前が読めない。大河とイメージが全然違うので誰か分からなかった。若者独特の自信のなさと誠実さをないまぜにした感じがいいし、自信満々で完璧な容姿の菜々緒とのコンビも面白い。現実の世界でも、仕事で無駄に怯えている人もいる一方、理解不能なほど自信満々に振る舞う人もいる。育った環境なのか性質なのかは分からない。意外に両者に大差はない。私たちは皆、同種のホモ・サピエンス。思っているほど天才はいないし、出来る人もよく見ると大したことはない。自信を持って振る舞えるかどうかが重要で実力には大差ないのだと思う。自信は持てると楽だが、簡単には身につかない。たとえ自信はあっても失敗はする。失敗は自信の有り無し関係なく訪れる災害みたいなもの。なるだけ失敗はしたくないが、失敗のない人生は、それ自体が失敗のような気もする。失敗は痛い。心も体も消耗する。だが、生きていればやがて癒えてくる。「無能ですけど、それが何か?」、ドラマのキャッチコピーだ。それくらいの気持ちで何事も臨まないとね。