土曜日深夜のこの枠は東海テレビ制作で以前からなかなか気に入っている。「最高のオバハン」と「おーいハンサム」が好き。今作は鈴木伸之が主演。中日ドラゴンズから戦力外通告を受けた野球選手を演じる。お話は、豪快なホームランが好きな男が一流のバントマンになる話だと思う。1年前に妻が亡くし、今は息子と実家で暮らし。球団からは戦力外通告を受け、今はトライアルを受ける崖っぷちのところに、謎の男坂東彌十郎演じる会社社長が現れる。すべての道は野球に繋がるとか、犠牲バントこそが究極の福利厚生だとか、よくわからないことを言い出す。よくわからないドラマなのだが面白い。台詞もいいし、ちょっと細いが野球選手の鈴木伸之もいい。コロナ禍以来、プロ野球が生活の主要部分に入り込んでいる。何を見ても野球に結びつく生活を送り、大リーグ仕様の3ボール2ストライクの呼称にもいまだにピンときていない。野球なんか熱心に応援して何が楽しいのだろうと、自分も思うのだが、楽しいのだから仕方ない。抑揚のない日々の暮らしに、応援はリズムと潤いを与えてくれている。小さな幸せ。『幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだよ~。』チーターは昔からそう言っていた。この年になって初めてこの歌の意味が染みた。小さな幸せ拾いながら生きていきたいね。