特別展 恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス 〜知られざる大陸ララミディアでの攻防(2014大阪市立自然史博物館)

何年も前に貰ったままだった図録をやっと読み終えた。分かりにくいところもあり、恐竜知識が全くない人間にはハードルが高かった。しかし読み終えたら恐竜が少し身近になって嬉しいし、皆が夢中になるのもわかる気がしてきた。まだまだ埋もれている化石があって、発見されて何を語るだろうと想像するのも浪漫だなあ。トリケラトプスのフリルたって、今の私にはなんだか神々しい。やはり読書は素晴らしい。この年になって気づいたのは恥ずかしい話だが、気づかず死ななくてよかったと思う。折り返し点を過ぎたあたりから、いろいろ楽になった。広角視点の持ち主なので、周囲の期待ばかり気にして生きてきた。自我や欲求も弱いので、やりたい事とか、譲れないこともあまりなく、周囲の期待に添えないことが何より悲しいと思った。年をとって、もう何者にもなれないことに、周囲も本人も納得せざるおえなくなった。おかげで誰にも期待されない、誰にも期待しない自分だけの世界で生きることになった。寂しいといえば寂しいが、実際は気楽さが上回る。過去の自分も未来の自分も、現在の私が手を離せばいいだけ。本人次第で世界は変わる。来し方行く末考えず、今ある世界を受け入れて生きていくだけ。あとは体が動き続けられるかだね。動くまで動かして、壊れたら眠ろう。そんな感じでいけたらいいな。