友人に勧められる前から録画してあった映画を先日やっと見た。彼女がなぜお茶を習っているのかはこういうことだったのか。主演は2人。樹木希林がお茶の先生で、黒木華がお茶を学ぶ生徒、お茶を通して過ぎて行く日常を描く。なんとはない話だが染み入るのは、樹木希林や黒木華の演技もあるが、お茶という世界そのものにも理由がある気がする。映画で樹木希林が言う。作法が身につくということは意識しなくても身体が勝手に動くことで、そこに至るまでひたすら練習することが肝要だと。実際はなかなかそれができない。同じことの繰り返しは飽きる。でも我慢して続けていると、ある日変化が生まれていることに気づく。それが芯になって、意外に生きていくのに有用な支えとなる。嫌なことや悲しいことは避けては生きていけない。乗り越える為には心のよりどころが必要なのである。毎日毎日の繰り返しの中で生まれる無心の時間。この映画はそれをお茶を通して見せてくれる。どのギアにも繋がらなくても前に進める時間というのかなあ。そういう「あそび」を手に入れるとちょっと人生が楽になる。そして、題名の「日々是好日」、どんな毎日も結局のところ自分に必要な時間。さあ、これから先の世界も、私にはきっと良い時間になる。そうなるように日々是研鑽である。