東京バレエ団「ドン・キホーテ」全二幕 東京文化会館

怪我でお休みしていた友人のお嬢さんの復帰作。今回も前方正面の良いお席で鑑賞。オーケストラの生演奏に、大人数の舞踏なんて贅沢きわまりない。作品のストーリーは余り考えず、次々と登場するバレエダンサー達の精度の高い回転とジャンプに目をみはる。ダンサーの全身から溢れる叙情性をただただ味わう。東京バレエ団自慢の群舞はシンクロ具合がまた素晴らしい。他のバレエ団を見ていないので大きなことは言えないが。ひと昔前はバレエなんて、どこかのお嬢様だけの特権だったが、チャンスがあればもっと他のバレエも見てみたいな。美しいダンサーに拍手喝采をしながら、過ぎていく時間の無常さばかり感じる。あっという間に見終わって感動も感激もたくさんあるのだが、ここ最近それがすぐ消えてしまう。心に残るはずのことさえすぐ薄らいでしまう。年齢的にそれが普通なのかもしれないが。その悲しみを多少でも減らす為にこうやって文章を残しているのが、今の私である。書いた内容も書いた事実もどんどん流れて遠くへ行ってしまう。そんな忘却具合も執着せず手放すべきなのかもしれないね。全ては神の御心のまま。そして、今夜はメリークリスマス。