「アニマルズ in 朝香宮邸」東京都庭園美術館

駅から歩いてすぐの場所にこんなに広々とした森があることに驚く。旧朝香宮邸とそのお庭が美術館になっている。宮様のお宅だったお屋敷は今も静かに在りし日の佇まいを残していた。今回の展示は動物がモチーフ。なかでも1番好きなのは魚のラジエーターカバー。ラジエーターがある室内にあるお家も珍しいし、それがこんなに美しいデザインで存在するなんて、庶民にはありえない贅沢だなと思う。ランプも美しい。シンプルだけど柔らかなフォルムで照らしだす光がまたなんとも温かい。タイムスリップしたような時間だった。鑑賞後は新館のカフェでお茶をしながら庭園を眺める。雨上がりの庭は新緑がひときわ輝いている。ミュージアムショップで朝香宮のステンドグラスをかたどったノートを買う。一体何を書くのだろうと思ったが、昔の人なので手書きが好きだ。永井荷風の断腸亭日乗など真似るだけの才もないのだけど、消えていく記憶の為に今後の日々を綴っていきたい。