2019-01-01から1年間の記事一覧

NHK朝ドラ「スカーレット」

久しぶりに朝ドラをみている。「トト姉ちゃん」以来。ここ最近のはだいたい最初の2週間で脱落。辛い時代が続いた。今回は主演の戸田恵梨香が陶芸家になるというお話。貧しい家で育ち健気に生きる主人公喜美子。親の借金を払ったり、美術学校もあきらめて信楽…

日本テレビ「同期のサクラ」

遊川和彦脚本。「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」と同じ系列のドラマ。高畑充希が銀縁メガネと地味スーツを着た変わった女の子サクラを演じる。大手ゼネコンに同期で入社した5人が研修でチームになる。サクラはハガネの心でマイペース。軋轢を生みだ…

日本テレビ「俺の話は長い」

小池栄子と生田斗真のやり取りがいい。気持ちがいい。ホームドラマだね。食事のシーンが多い。面倒くさい弟としっかり者の姉の会話に、母親の原田美枝子と、姉の夫の安田顕と、娘の清原果邪が加わって、絶妙な時間が流れていく。懐かしいけど、古くない。二…

藤沢周平「三屋清左衛門残日録」文春文庫(1992年初版)

主人公の三屋清左衛門は隠居して間もない男。年齢は50台後半といったところ。江戸時代のある藩の話だ。そうか、私もそろそろ隠居の歳かあ、と関係のない感慨に浸りながら読み始めた。藤沢周平の小説は上等な晩御飯のよう。新鮮な食材を丁寧に下ごしらえして…

昭和史が面白い 半藤一利編 文春文庫(2000年)

令和元年に昭和史の対談集を読む。歴史が苦手だ。よく知らない。特に昭和史はドラマで見たものを信じているところがある。恥ずかしい。なるべく今からでも勉強しよう。そう思って、半藤一利さんのならきっと面白いと読みだした。東京裁判の話や昭和天皇の話…

嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界 東京都写真美術館

嶋田忠さんの写真は北海道、特にヤマセミが好きだ。ご本人のおっしゃるように、雪と氷のモノトーンの世界にヤマセミは似合う。尖った頭と真っ黒な目。小首を傾げた姿はカワイイ。そのくせ川にダイブしてしっかり獲物を捕える。厳冬に生きるハンター。極楽鳥…

火口のふたり(2019)

最初の10分を見逃した。ラーメンをふたりして食べるシーンからだった。いとこのケンちゃんが柄本佑。なおちゃんが瀧内公美。「凪のお暇」で凪ちゃんのイジワルな同僚をやっている彼女だ。体当たりの演技もだが、キレイだし、とても素敵だった。結婚を控えた…

高畑勲展 国立近代美術館

昨年なくなった高畑勲の展示。会場には若者が一杯。アニメーションは人気だ。朝ドラの影響もあるかも。高畑勲が広瀬すずの旦那さん一久さんに見えてくる。だが、実際の高畑勲は厳しい人だったらしい。宮崎駿もそうだが、一緒に仕事をしたら心を病みそう。井…

ロケットマンRoketman(2019)

エルトンジョンの伝記的な作品。ここ最近音楽映画が続く。映画館は封切り2週目にしては入ってない。エルトンジョンは若者にも中年層にもどちらにも引っかからないのかしら。エルトンジョン演じるタロンエジャトンが素晴らしい。吹替なしで全編歌っているとか…

フジTV 「監察医 朝顔」

なかなか評判がいい。たしかに朝ドラみたいな月9だ。昭和の家に暮らす父と娘。そして娘の旦那さんと子どもが加わる。東北の震災で母親石田ひかりを失って以来、東北に行けない監察医の朝顔。今も東北に通い妻を探す父が時任三郎。朝顔の上野樹里はいいなあ…

テレビ朝日 土曜ナイトドラマ「べしゃり暮らし」

劇団ひとり演出、原作はヤングジャンプの漫画。お笑い芸人さんたちの熱いドラマ。主人公の上妻君に間宮祥太朗君。彼がこんな役ができる俳優さんだとは意外。「半分青い」も意外だったけど。ちょっと見直した。デジタル金魚の金本と藤川は、駿河太郎と尾上寛…

NHKドラマ10「これは経費で落ちません!」

多部未華子が好きなので困る。「凪のお暇」も見ないといけない。仕方なく録画して多部ちゃんをみているが、こちらも負けず劣らず面白い。多部ちゃんは実は美しい。目元ギリギリのまっすぐ揃った前髪がここまでいい感じなのは多部ちゃんをおいて他にはいない…

TBS「凪のお暇」

話題作。今クールで一番力が入ったドラマ。黒木華が周囲の空気を読み過ぎるのに疲れて、人生リセットする女子、凪を演じる。その恋人が高橋一生。凪に寄り添うゆるふわ男子に中村倫也。豪華なキャスティング。黒木華は上手だし、アフロヘア―もかわいい。中村…

田辺聖子「お聖どん・アドベンチャー」 集英社文庫 (昭和55年初版) 

田辺聖子の存在は知っていたのに読んだことがなかった。関西弁っぽい言葉を話す人間には若い時分には読む気がしなかった。だが、東京の言葉に日々さらされて久しくなると、関西弁の田辺聖子が読みたくなった。昭和55年、今から約40年前に書かれたこの作品は…

天気の子(2019)

新海誠の最新作。前半はつまらないと思った。そもそもこの絵があんまり好きじゃない。ただ終わってみたら、感動してた。不思議だ。今回の映画は舞台が東京。東京に馴染みのない人にも面白いのかなあ。あ、これ、あそこの景色だという発見が楽しかったのだ。…

日テレ「偽装不倫」

「東京タラレバ娘」の東村あきこの原作。今回の主演は杏ちゃん。旅先で出会ったイケメンは宮沢氷魚、ヒオと読むらしい。杏ちゃんのお姉ちゃんが仲間由紀恵。その旦那様が谷原章介。お姉ちゃんの不倫が本物で、杏ちゃんの方が偽装不倫という話。杏が出るドラ…

有吉佐和子「三婆」 新潮文庫 昭和52年初版

ドラマにもなった「三婆」は案外短い作品だった。この短編集はどの作品も面白いのだが終わりがちょっとあっけなかった。「三婆」は、ある金持ち男の本妻と妾、未婚の妹の晩年のお話 。3人の女は形は違うが、男に養われていた。昔はね、女の人はひとりで生き…

NHK大河ドラマ「いだてん」第2部

視聴率は低迷したまま、第2部が始まった。中村勘九郎も悪くなかったが、やはり阿部サダヲが出てきて良くなった。クドカンらしい疾走感が増した気がする。こうなると音楽もはまり、タイトルバックさえ鮮やかに見えてくる。阿部サダヲのちょっと大袈裟な感じ、…

クリスチャン・ボルタンスキー CHRISTIAN BOLTANSKI lifetime 国立新美術館

素晴らしい展覧会だった。自分のフレームが薄くなり、心が浮遊した。なんともいえない、緩やかな衝撃があった。たまたまだった。国立新美術館で時間が出来たので何か見ようと思った。エゴンシーレやクリムトも魅力的だったが、荒涼とした海辺にたつオブジェ…

辻惟夫「奇想の系譜」ちくま学芸文庫 (初版2004年)

この本が最初に出たのは1970年。今から約50年前。ここ最近人気の若冲やら国芳やらは、50年前は誰も知らない存在だったのかと驚いた。とすると、この本はすごい本なのだ。本の扉をめくると、まず衝撃的な口絵が目に飛び込んでくる。絵巻に登場する平安朝風の…

日本刀の華 備前刀 静嘉堂文庫美術館

美術館へ続く坂道、タクシーが次々と追い越して行く。今日は最終日。幸いにも招待券のおかげで長い列に並ぶことなく入館した。よーし、今のうちだ。人が少ないうちにしっかり見よう。しかし、刀剣の展示を見るのは初めて。残念ながら勝手がわからない。刀に…

予科練平和記念館 茨城県阿見町

霞ヶ浦近くの、白と灰色の四角いモチーフの背の低いオシャレな建物だった。中からでもいつも空が見える。戦前ここに海軍航空隊があったため、予科練と呼ばれる、戦闘機に乗る若者たちの航空学校予備校があったのだ。建物に入ると正面に大きな写真がかかって…

生誕100年 堀文子 追悼展 ―旅人の記憶― 日本橋高島屋SC

1918年生まれの堀文子さんは美しい方だった。今年の2月、100歳でお亡くなりなった。残念ながら追悼展で初めて作品を拝見した。友人とのドクダミ話から存在を知り、会期ギリギリで日本橋高島屋8階、九州展の匂いがする会場に赴いた。美しい堀さんか描いた絵…

テレビ朝日「白い巨塔」5夜連続

沢尻エリカ様の美しい額のラインを除けば、もういいかな・・・という気分になっている。今更「白い巨塔」なんだなあ。テレビが50歳以上のメディアだと言われても仕方ない。主役は岡田准一君。身長が低いから威圧感がないのかもしれない。でもそもそも岡田君…

NHKよるドラ「腐女子、うっかりゲイに告る」

前回の「ゾンビ」以上に目が離せないドラマ。「わた定」やら「昨日何食べた?」よりも実は一番気に入っている。高校生の主人公の安藤純君(金子大地)はゲイ。純君が好きな腐女子が三浦さん(藤野涼子)。この二人が付き合い始めるが、実は純君には、ひとま…

TBS「わたし、定時で帰ります」

「パーフェクトワールド」が夢物語なのに対して、こちらはリアルなお仕事ドラマ。「いまどきのお話」は興味深い。吉高由里子は相変わらず肩の力が抜けていていい感じ。今回は定時で帰る広告業界の中堅社員の役どころ。元カレが向井理君で、今の彼が中丸君。…

日本TV「パーフェクトワールド」

松坂桃李君が脊髄損傷で下半身にマヒを持つ青年を演じている。恋人の山本美月ちゃんとは高校の同級生。再会して恋に落ちるというラブストーリー。車椅子に乗る桃李君は切ない顔をよくする。男前の車椅子の青年は、頑張りすぎず、時には毒も吐いて、生活の不…

マコンデ美術館 in 三重県 伊勢二見

たまたま二見町の夫婦岩を見に来たら、ここにマコンデ美術館があることを思い出した。一緒に来た友人たちと伊勢まで来たご縁でマコンデ美術館再訪となった。前回から来たときから20年余り。作品群の素晴らしさにまた息をのんだ。友人の話では現地タンザニア…

橋本治「桃尻娘」講談社文庫 初版1981年

この題名の艶めかしさで当時は読まなかった。でも橋本治さんがお亡くなりになって手に取ってみた。面白くて、するする読めた。私の好み。もっと早く知っていればよかった。最近そういうことが多い。若いころは何をしていたのだろう。今から思うとつまらない…

平井堅 Ken's Bar 三重県営サンアリーナ 

はじめて平井堅のコンサートに来た。今も変わらず長身で細身の彼が高い椅子に腰掛けながら歌うスタイル。会場の前の方は結婚式の披露宴のようなテーブル席。お酒を飲みながら聞けるらしい。平井堅47歳。色香が漂うね。場内はもちろん女性客がほとんど。前半…