2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

保阪正康「敗戦前後の日本人」朝日文庫(1989)

テレビで保阪さんの「最後の講義」を見た。渋い顔で淡々と語る姿と、内容の濃密さに感動したので本を読んでみた。終戦前後の話だ。泥沼の戦いへと導いた人たちへの憤りがこれでもかと綴られていた。読んでいるうちに、怒りが、現政府への不満と重なって私も…

今谷明「近江から日本史を読み直す」講談社現代新書(2007年)

先日滋賀県に遊びに行ったので、読んでみた。思ったより難解だったが、実際に目にした風景を思い出しながら読み進めるのは楽しい。近江は、遠江と対になる言葉だったのか、言われてみればだが、考えもしなかった。この本は近江の国を舞台にした古代から現代…