2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

伊吹有喜「犬がいた季節」双葉社(2020年)

学生時代の友人に教えてもらった本。時代設定が平成の初め頃、自分のことも思い出しながら懐かしく読んだ。ある高校に迷い込んだ犬を学校で飼うことになり、その犬を交えた話が時代の変遷と共に描かれている。ほどよい緩さと切なさで語られていて心地よい。…

イングリッシュ ペイシェント The English Patient(1996米)

「英国人の患者」という邦題でも良かったかもと思った。ラストになってタイトルの意味するところが分かり、そもそも邦題ならもっと印象的だったのではと思ったからだ。映画は第二次世界大戦下のヨーロッパ。重症を負った英国人の患者を献身的に看護する看護…

アンネの日記 The Diary of Anne Frank (1959米)

イスラエルとハマスの戦いが続いている。パレスチナへの同情的なムードが多い中、イスラエル側の人が言っていた言葉を思い出した。「過去のユダヤ人のことは皆知っているが、今のユダヤ人には誰も関心がない。」と。私の中のユダヤ人もアンネの日記からあま…

哀れなるものたち(2023英アイルランド米)

とても面白かった。映像も脚本も素晴らしいし。美術も衣装もとてもオシャレ。主演のエマ・ストーンがなにより素敵。久しぶりに100点をあげたくなる映画だった。時代は近代。天才外科医が臓器移植して作り出した女性ベラが解放、成長していくSFファンタジー?…

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 Darkest Hour (2010英米)

思ったよりも面白かった。名前は知っているが、実際に何をした人なのか全然知らなかったからだ。これを見てから、クリストファー・ノーランの「ダンケルク」を見に行けば良かったと思った。映画は第二次世界大戦、ドイツがフランスを追い詰め、イギリスはチ…