2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

坂元志歩著・大阪大学蛋白質研究所監修「いのちのはじまり いのちのおわり」化学同人(2010年)

友人の著書。発売当時に購入したのだが、難しすぎて放置してあった。ここ最近の読者習慣のおかげで今なら読めるのではないかと思い頑張った。あらためてこんな難しい本を書いた友人を尊敬した。多少なりとも内容が理解出来たことも嬉しかった。自分が生まれ…

コッホ先生と僕らの革命(2011年独)

ドイツ映画。第一次大戦前の古臭い体質の学校が舞台。イケメンの英語教師コッホ先生がサッカーを通じてガチガチに躾けられていた子どもたちを解放、成長させていく話。コッホ先生はドイツにサッカーを紹介した人らしく、「サッカーの父」とも言われているら…

「ふしみ御殿あつらへ」小袖裂と復元小袖 丸紅ギャラリー

日曜日は閉館だったので仕方なく平日の昼間に来た。頂いた招待券で初めて丸紅のビルに入った。ここで働くエリート社員の人たちはどんな人生を歩んできているのだろうかと想像を膨らませながら会場へ。長い廊下は片側に丸紅の歴史が説明してあった。その奥に…

中平卓馬 火 氾濫 国立近代美術館

予定がなくなり、竹橋で時間が出来たので、見に行くことにした写真展。亡くなって9年ほど経つ中平卓馬さんという写真家の回顧展。予備知識ゼロで、名前さえ知らずに入ったら、モノクロでピンボケか、アートなのか、よくわからない写真が一杯だった。これが…

ライオン 25年目のただいま Lion(2017豪米英)

初めて見たのは飛行機の中だった。今回で3回目。何度見ても主人公の少年時代のサルーがかわいいし、養母のニコール・キッドマンが素晴らしい。インドの貧しい家庭の少年が迷子になってそのまま孤児に。その後オーストラリアの夫婦の養子になって成人。Googl…

福田恆存「私の幸福論」ちくま文庫(1998)

義父から貰った当時も読んだが、何も覚えていないので再読。元々は1956年に書かれた「幸福への手帖」がもとなので古い著作である。今の時代にそぐわない部分もあるが、なかなか面白かった。最初に美醜の話で、見た目に人が左右されるのは仕方ないから諦めな…

カリートの道Carlito's way(1993米)

アル・パチーノとブライアン・デ・パルマ監督の映画。麻薬組織ギャングだったアル・パチーノ演じるカリートが小賢しい弁護士のおかげで長い懲役刑から免れ自由になる。もう悪事には手を染めずサッサと引退してレンタカー屋をして余生を楽しもう。そう思って…

遠い太鼓Distant drum (1951米)

村上春樹の小説の映画かと思って録画していたのかもしれない。見たら全く違う古い古い映画だった。ゲーリー・クーパーが主人公でイケてる将軍を演じ、先住民の捕虜になっている白人たちの救出に奮闘するお話。ひねりは全くない。先住民が乱暴で無知な存在と…

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書The Post(2017米)

メリル・ストリープとトム・ハンクスが主演。監督はスピルバーグ。ちょっと見ておこうかなという気がしたのは、昭和の人間だからだろうか。ベトナム戦争時の最高機密文書が盗まれ、それが明るみに出るまでの攻防のお話。新聞社同士の駆け引きや、政府関係者…

NHK「透明なゆりかご」2018年初回放送の再放送

今回の再放送を入れると見るのは3回目かもしれない。何度見ても涙する。主演は清原果耶。海辺の産科でアルバイトを始めた看護学生アオイが体験するいのちの物語。産科のお医者さんが瀬戸康史。婦長さんが原田美枝子、先輩看護師が水川あさみ。アオイの母が…

「小説家を見つけたら」Finding Forrester(2000年米)

ずっと以前に録画した映画。なぜ録画しようと思ったのかはもう忘れた。映画開始早々から目が離せなくなったのは主演の青年の表情のせいだ。なんとも言えないナイーブさと明るいふてぶてしさが同居した、いい顔なのだ。お話は文壇から姿を消した伝説の小説家…