マレーネmalene 俳優座劇場

友人に誘われて六本木の俳優座劇場に「マレーネ」というお芝居を見に行った。あのマレーネ・ディートリッヒのお話だ。主演は旺なつき。美しい声に歯切れのよいセリフ回し、上品な身のこなしと。さすが宝塚出身。最後はマレーネそのものになって歌う。シルバーのスパンコールのドレスに白いガウン。光に映えて本当に美しい。歌も色っぽくて素敵だった。祖国ドイツを離れてアメリカで生きるマレーネ。強くて弱くて、美しくて醜悪。女性も若さを失った頃から「命の玉」のようなものが輝き始める。どれだけ傷つき、もがいたかで、玉は磨かれ、若さとは違う輝きを放ちだす。マレーネもそうだが、演じた旺なつきさんにも、そんな輝きがあった気がする。かっこいい。