エヴォリューションEvolution (2015)

今年はたくさん映画を見よう。そう思わないと、映画も見なくなった。好きなことをするのにもエネルギーがいるようになった。悲しい。でも好きな映画も見ないで無為に日々を送ってしまう方がもっと悲しい気がした。「映画くらい見よう」そう思って、年明け早々の渋谷アップリンク。ちょうどやっていたのがこの映画「エヴォリューション」。勝手にバイオハザードのような映画だと想像していたが全然違った。「どんな映画にも素敵なシーンが必ずある」と、昔、淀川長治さんが言っていたような気がする。駄目な映画にもいいなと思えるところ、救いがあるものだと。この映画の救いは映像がキレイなところ。時代も場所も全部が曖昧で、なんとなく暖かい海がある場所、地中海沿岸かな、それが映像からにじみ出ていた。女性と青年しかいない島のお話は、気持ちの良い話ではなかったが、ちょっと生暖かい映像が気味悪さを倍増させていた。監督がモロッコの女性だからかもしれない。しかし「よし!」と気合いを入れて新年早々見にきたが、はずれだった。そんなこともあるさ。がっかりするなよ。そう自分に言いきかせた。