シュクラ先生の思い出 インド大使館ヨガ

突然の訃報に驚いた。2年前の6月に帰国されたシュクラ先生。送別会で「貰った緑茶が切れたら是非また日本に来て下さいね」とお話をした。それが私の最初で最後のシュクラ先生との会話だった。ちょっと威厳があって、ちょっとチャーミングで、白いパンジャビスーツが似合う人だった。ヨガの練習の前後にいろんな話をしてくれた。中でも心に残っているのは、「奪う話」だ。仮に私が病気の老人の世話を毎日しているとする。大変な仕事で私は苦しい。でもやがて、その老人は死ぬ。神様は私から老人を奪い、私を労苦から解放してくれる。神様は与えるだけでなく奪うこともする。奪われることもまた幸せなのである。天に召されたシュクラ先生、どうぞ安らかにおやすみください。そしてまたいつかお会いしましょう。