フジTV「エルピス」

長澤まさみが抑えた演技で落ち目な女子アナを演じている。エルピスとはギリシャ神話のノアの箱舟に残されていた希望もしくは災厄の意味らしい。よく分からないのが「テセウスの船」みたいでおしゃれ。眞栄田ゴードンは恵まれた家で育ったの甘ちゃんディレクター。三浦透子は訳ありヘアメイク。長澤まさみの元彼が鈴木亮平。キャスティングがいい。脚本は渡辺あや。さすが面白い。冤罪の死刑囚を救うために、もう嘘をつきたくない自分のために、マスコミの予定調和を破壊しにかかるというお話。今やマスコミも政治も保守本流、揃って、弱い国民を食い物にしている。そういえば死刑を未だに存続している国は、先進国では珍しいのではないか?我が国は三流国だからいいのか?お国が益々信頼出来なくなる今日このごろ、早く死刑も止めないと。いつそちら側に連れていかれるかもしれない。世界が変わり、個人の生活も変わりつつある今、本丸のマスコミも内部は崩壊寸前だ。右も左も関係なく、持つものと持たざるものの戦いなのかもしれない。死刑のサインだけをする地味な仕事の法務大臣には、とりあえず死刑囚の遺体の片付けから始めてほしいかも。くだらない世界に自分を乗っ取られないように、私たちは戦わなければならないようだ。