もつ焼 晴れときどき 東中野

JR東中野駅より歩いて数分だが、東西線落合駅からの方が近い。おしゃれなもつ焼屋さん。白木造りのカフェみたいな外観で、とてもブタのもつ焼専門店には見えない。お店はカウンターとテーブル。ゆったりとした座席でなんだか寛ぐ。IPAのビールがたくさんある。病み上がりじゃなかったら、岩手のヴァイツェンとか飲みたかったなあ。食べ物はブタのモツが中心だが、どれも丁寧に始末してあり食べやすくて美味しい。お皿やワインの絵柄がブタだったりと、おしゃれな小物も多いので女性客もたくさん来そうである。美味しいお酒と料理に心地良いサービスで、すっかり長居してしまった。それにしてもご主人の顔が誰かに似ているのだが結局思い出せなかった。あの笑顔、誰なんだろう・・・。何度も見つめてしまった。うーん。次行ったら思い出すかなあ。

リオ五輪予選 U23日本VSイラク

手倉森監督がカンニング竹山にしか見えないが、前半の試合はA代表の試合より面白い。松木安太郎の解説は嫌いなのだが、あの熱さは愛だから仕方がない。イラクは強い。そりゃそうだ。国の中にはISがいて、勝手に別の国を作って、世界中から空爆されているのだから。そのなか国旗を背負ってサッカーをしているわけである。日本の青年達とは環境が違う。しかし何度もいうが、A代表の試合より面白い。唯一の大学生室谷成君いいなあ。得点いれた久保裕也君やGKの櫛引政敏君もいい。FW鈴木武蔵君はお父さんがジャマイカ人らしい。足がまっすぐでちょっと日本人じゃない体型をしている。ここ最近の日本のスポーツはハーフの皆さんの活躍なくしては、語れなくなってきている。さて後半を見るか。松木の解説にイライラしながら。

馬医 (2012)

テレビ東京の朝の韓国ドラマ。「チャングムの誓い」のイ・ビョンフン演出の韓国時代劇。既に衛星では2013年で放送している。身分の低い馬のお医者さんが、紆余曲折を経て、王様のお医者様にまで登りつめるという、イ・ビョンフン監督のお得意のお話。彼のドラマは画格もアングルも大体同じ。宮廷のセットも同じ、出演者も監督作品お馴染みの役者が随所に登場。あ、この人は「イ・サン」の時にも出ていた人だ、「トンイ」の時は、あの役だった・・・と、いろいろ思い出せるのも楽しい。全50話。最初の3話くらいまでは我慢だ。後半の複雑な伏線につながるエピソードが満載でややこしい。これを過ぎると楽しくなる。出生の秘密、策略、陰謀、嫉妬に、コミカルな場面と情愛あふれるシーンを絡ませ、ドラマはどんどん展開していく。分かっているけどハラハラドキドキ、その気はなくても見てしまう。麻薬だ。日本でいえば橋田壽賀子ドラマに通じる。そして、私は明日も見てしまうのだ。

木曜時代劇「ちかえもん」

松尾スズキ近松門左衛門を演じる時代劇が始まった。NHK総合の木曜時代劇「ちかえもん」。この枠の時代劇は軽くていい。NHKだからそれなりにセットや衣装にお金は使っているので安っぽくはなりすぎないし。今回は、渡世人の万吉役に青木崇高。いつも濃すぎて浮いているのだが、今回はかわいい~。大きい体の人の「かわいらしさ」が出てていい。一方、主役の松尾スズキは「小さい男」をさせたら本当に上手。ついつい笑ってしまう。ちょっと目を引いたのは、天満屋女将役の高岡早紀。着物が似合う。綺麗だし色っぽいし、気が強くて強欲で~あああカッコいい~。脚本は藤本有紀。名作「ちりとてちん」はDVD購入を真剣に考えたほど好きだった。「清盛」の松山ケンイチはイマイチだったが、大河ドラマ平清盛」もちゃんと最後までみた。どちらも視聴率には恵まれなかったなあ。「ちかえもん」たのしみ~。

あぶさん 四谷三丁目

野球好きには有名なお店。水島伸司の絵柄が入った小皿に割り箸。テーブルには記念バットやらグラブやら。壁にはサイン色紙や写真やら、きょろきょろしているだけで忙しいお店である。予約はなかなか取れないらしい。この日もたくさんの人でにぎわっていた。オリオンビールを飲んでいたお店のオジサンが、1985年の日本シリーズのDVDを流してくれた。トラキチ集団には嬉しい限りのサービスだった。メニューに男前ジョッキがあったので、注文したら断られた。数に限りがあって駄目だという。だったら書くなよ。その後もお姉さんの非礼無礼は続く。お料理はどれもこれも美味しくない。トイレは男女共有でかなりにおう。野球サービスがなければもう絶対に行かないかな。

Learning to Drive (2015)

価値観も生活習慣も異なる人間が出会い、摩擦を生じながらも、やがて友情を育む。よくある話だが引き込まれた。舞台は人種がまじりあうニューヨーク。辛口の中年女性作家ウェンディは運転が出来ない。夫が運転出来たので今まで不便を感じたことがなかった。でもその夫は彼女の元を去る。失意のウェンディはインド人シーク教徒のダルワンから運転を習うことになる。一方真面目なダルワンは近々インドの親戚が決めた女性と結婚をする・・・。日本も少し前は、親戚や周囲の人が決めた相手と結婚するのが、一般的だった。弊害もあっただろうが、多くの人に結婚のチャンスがあった。今のような結婚の自由競争時代は大変だ。格差は広まり、結婚難民が生まれ、非婚率は上昇し続ける。一夫一妻制もあるから、優秀なオスの遺伝子をひとりのメスが独占。子どもも増えない。保育園で少子化は解消しない。街には、孤独な若者、中年が一杯。やがて全員が老人になる。「ひとり」ならせめて運転くらいはしないとね。「ひとり」ならせめて友情くらいは育まないとね。

マイ ファニー レディ She's Funny That Way (2014)

ピーター・ボクダノビッチ監督作品。天真爛漫な元高級コールガールのイジーが、偶然女優になったいきさつをインタビューで答える。イジーが一晩共に過ごしたのは、舞台演出家のアーノルド。彼のすすめで、女優を目指し、偶然知らずに、彼の舞台の面接に行ってしまう・・・と、ボクダノビッチお得意のコメディが始まる。安心して見られるアメリカンコメディ。刺激はないが、ほの暖かい気持ちになる。懐かしい映画「ペーバームーン」を思い出した。あの時の天才子役テータム・オニールも52歳。ボクダノビッチ監督は今は76歳だ。映画監督は皆元気だ。何かを作りだす仕事をしている人は若々しくしていられるのだろう。創造こそが「アンチエイジング」なのかも。