ララランド La La Land(2016)

タイトルがいい。「ラ」が好きだ。ひとつ増やして「ラララ~」と油断していると、そのままステップを踏んでしまう。アカデミー賞を一杯取った話題のミュージカル。オープニングは、渋滞した道路の群衆ダンスシーン。入り口でいきなり袖を引っ張られたような感じ。夢を追いかける男女が一緒になり、やがて離れて、そして夢を叶えた時には、相手を失っているというお話。切ない。あの日、あの時、あの場所で・・・♪ と小田和正も歌っていたね・・・そう「たられば」。誰しも一瞬考える甘美な世界。音楽が終わって、ふたりはまた目の前の日常に戻っていく。大人になるということは、持てる荷物を選ぶことなのよね。最後はしみじみ。それにしても新作映画は心が躍る。新宿TOHOシネマはキレイだった。座席は広いし、飲み物は置けるし、最近はネットで座席も指定できるし、映画ってやっぱり楽しい素晴らしい。セバスチャン役のライアン・ゴズリングはなんと自分でピアノを弾いている。元々弾けたわけじゃないらしいからすごいぃ。彼がいいな。ダメなところとか、頑固なところとか、弱っちいところとか。人は欠点を愛するのだから。