さよなら 正平さん

悲しい。芸能人が亡くなって、こんなに悲しいのは、渡瀬恒彦以来。骨折が治ったらまた自転車旅をしてくれるものだと思い込んでいたから。中学の頃から好きな俳優さんだった。火野正平さんは当時週刊誌を賑わわせていた不良にいちゃんだった。必殺仕事人にも、服部半蔵影の軍団にも出てた。主役じゃなくて脇役なのだが、なんか引っかかる人だった。さびしそうな顔で胸がキュンとなるのだ。そもそもこのブログには本やテレビドラマなどの感想を書くことにしている。だが、今日はお別れの記録。ここ最近はずっとNHKBSのこころ旅を見ていた。そのうちふっと家の前に現れないかと思ったり。なんかの御縁で握手くらいしてもらえるのではないかとぼんやり想像していた。その夢も完全に消えた。悲しい。ちょっと素っ気なくて、それでいて底なしに優しくて、生きものが大好きで、渋い声の歌もよかったなあ。ネットに出ていた祭壇の写真、写真の周りに鬱蒼とした緑があった。どうもよく行っていたカウアイ島のイメージらしい。ハワイはカウアイ島にしか行ったことがないのが、私の自慢。カウアイ島、私も大好きだ。さびしいけど旅立ちは最高にキレイで、また好きを再認識した。これからは心の中で。もう坂道を登んなくていいから、ゆっくり煙草でもくゆらせてね。