このたび結婚を延期された眞子様もご覧になったという書展を見に、異国情緒一杯の銀座に足を運ぶ。毎日書道会主催の書展なので、案内も「大字」「かな」「近代詩」などに分類されている。会場に入ると客もスタッフも、圧倒的に年配の女性が多い。日本の書道会を支えているのが、この層なのだ。そういうニオイが会場に満ちている。書展を見るのは気力が要る。知り合いの作品でも無い限り、ただ漫然と書展を見に行くことはなかなか出来ない。だいたい何がいいのかよく分からない。感じようとしてもだいたいは文字があって何やら訴えてくる。なるべくじっくり見ないようにして、会場をさらーっと眺める。気になる作品には少し近づく。100人もの現代女性が書いた作品だったが、近づけたのは2,3枚。私の勉強不足のせいだが、目指している世界がピンとこなかった。今、「現代女流」というのも、古くさく思えてしまったし。早々に退散して賑やかな銀座の街角に戻ってちょっとホッとした。それにしても、眞子様。この書展をご覧になって、取り沙汰されている諸々を、ひとときでも忘れられたのなら良いのだが。