柳田国男「日本の昔話」改訂版 角川文庫(昭和51年)

ゆる民俗学ラジオの黒川君の話をきいて、柳田国男を読むことにした。日焼けした古い文庫本。読み終えたら古紙回収に行く本である。最後の読者になれて光栄だ。この本の精霊も喜んでくれるかも。そんな他愛のない妄想から、昔話は生まれたのかもしれない。そもそも昔話とは何だろう。突き詰めて考えてみたこともなかった。世界中にある似たような昔話の根っこはどこにあるのだろう。ここに収集されたお話は日本全国のものだが、どこかで聞いたことがある話が多い。私たちの心の底に潜む何かから生まれるのだろう。昔話は子ども向けとは限らず、大人向けもあるらしい。艶っぽい話や、怪談やら読んでみたいな。寝苦しい夜、お前の話を聞かせてほしい。そう精霊にささやかれた気がした。自分の話ができる人になりたい。語るべき物語を持ちたい。死ぬまでの目標だ。