東京バレエ団公演「ドン・キホーテの夢」目黒パーシモンホール

目黒区の子どもバレエ祭りの公演。目黒区にはたくさんバレエを習う子どもがいるんだねえ。今回も友人のお嬢さんが出演しているので鑑賞。前回は脇役だったのに今回は主役。成長著しい。まだ20代半ばだが、その美しさは早くも円熟してきた感さえある。今回の演目は明るく楽しくスピーディ。これならお子ちゃまも飽きずに見られるね。演じているダンサーは体力勝負。涼しい顔で激しいステップで踊る彼らはアスリートだ。美しい。華やかな舞台は日常の些事を忘れされてくれる。踊りや音楽は心を同期させる力もあるそうだ。一緒に踊ったり歌ったり、それだけで心が通じるというわけだ。スマホひとつで世界は繋がっているようたけど。実際のところ、分断、孤立は深まるはかり。太古の人類の方が心を通わせていたかもなんて、皮肉な話だ。心の宇宙がはてしなく広がるとき、生きていることはありがたい。たとえ晩年でもそれは変わらない。反対に狭まったときが問題だ。どうする。