テレビ朝日「ゆりあ先生の赤い糸」

菅野美穂のドラマ。突然寝たきりになった夫に田中哲司。夫の若い彼氏に鈴鹿央士。夫の愛人で、子連れの彼女に松岡茉優。無責任な小姑に宮澤エマ、半分ボケてる風の姑に三田佳子。豪華な配役のホームドラマ。新しいのは、この全員で夫を介護しようというところ。脚本は橋部敦子、介護を絡めた作品が多い気がする。正義感が強く頼りになる妻ゆりあが菅野美穂で、ゆりあさんのおかげで、いびつな家族もうまく機能し、やがて夫は回復する。頑張ったゆりあさんが久しぶりに恋して、年下の恋人優弥君と幸せになるかと思っていたら、ゆりあさんに癌。なかなか一筋縄ではいかなくて面白い。寝たきり介護のリアルさはないのだが、それでもこれからのあるあるかもしれない世界。介護はもう親族の枠ではおさまらないし、人手不足の福祉サービスでは絶対に支えられない。誰もが老いて、いつか誰かの負担になって死んでいく。ピンチはチャンスというが、高齢社会を我が国はどう乗り越えて行くのだろう。神は乗り越えられない試練はお与えにならないというが。暗雲立ち込めて今年も暮れていく。