ライオン 25年目のただいま Lion(2017豪米英)

初めて見たのは飛行機の中だった。今回で3回目。何度見ても主人公の少年時代のサルーがかわいいし、養母のニコール・キッドマンが素晴らしい。インドの貧しい家庭の少年が迷子になってそのまま孤児に。その後オーストラリアの夫婦の養子になって成人。Googleearthを使って25年ぶりに故郷に辿り着くというお話。この話は実話らしく映画の最後に本物のオーストラリアの養母とインドの実母と息子の映像が出て来る。タイトルの意味も一番最後に明かされてこれまた感動。よく出来ている。「世界には不幸な子どもたちがたくさんいるから、私たち夫婦は自分たちの子どもは持たないことにしたの」と、養母のニコール・キッドマンがいう。夫婦でその考えに至ることに驚く。志が高い夫婦には厳しい試練が待ち受けるのだ。崇高な母に、ニコール・キッドマンがピッタリで、毎度感嘆してしまう。見習って、志を高く持って生きたいと思うのだが、実際はその半分にも至らず現在に至る。残りがみえたら、きっと変わるのだろう。ゴールが見えるのもきっともうすぐ、私の中の神との出会い、その奇跡を信じて余生を生きていくとしよう。