泉屋博古館東京「歌と物語の絵」

展示最終日に偶然行くことができた。噂に聞いていた泉屋博古館六本木一丁目駅から庭園を抜けた先のお洒落な美術館。入室と同時に係の人に注意された。声が大きいというのだ。すみません。その後は黙って最後まで見た。屏風や軸物が並ぶ。和歌が書かれたり、和歌の歌枕が描かれていたりする。今話題の「源氏物語」の屏風も展示されていた。映像など視覚媒体が溢れる今からは考えられない時代では、物語の名場面を絵にして鑑賞し、より一層、物語世界を楽しんでいたのかもしれない。本阿弥光悦の書もあった。それなりに仮名を勉強したはずなのだが、全く読めない自分に驚いた。光悦の字は本当にいいのだろうか。その良さもいまいち分からない。いつか分かる日が来ると思っているが、だんだん時間も少なくなってきた。暑さを忘れるひんやり空間での静かな美術鑑賞はいい。でも静謐な時間を堪能するほど賑やかに暮らしていない私にはもう少し喧騒が必要かもしれないね。会場を出たら日が傾いていた。アガパンサスのお庭も涼しくなっていた。