「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(ポーランド・ウクライナ・英国 2019)

今どき2本立ての映画館があるなんて。時間もあったので「バクラウ」の後に見た。若きイギリス人ジャーナリストがスターリンの改革の暗部を公表するに至る話。残念ながら、ジャーナリスト魂やメディアのかっこよさが全く感じられない今、リアリティを感じないまま見終わった。とはいえ、よその国の話だと思っているが、幻のオリンピックが我が国にかつてない不況を呼び込み、私たちもそのうち木の皮をはいで命をつなぐかもしれない。最後には家族の肉を食べて生き残るかもしれない。甘えたことを言っていてはいけない。それくらい、国家は小さな命の存在なんかに興味はないし、正義も真実も軽く黙殺されてしまう。そしてコロナの抑え込めない我が国でオリンピックの聖火リレーが始まる。やめたらいいのに。本当にやだなあ。